北海道の鉄道のこと

良記事。

記事には書いていませんでしたが、JR北海道の鉄道事業は全てが赤字でドル箱の札幌圏でさえ赤字。北海道新幹線の通る青函トンネルの維持費だけで何十億も費用がかかる。昔、青函トンネルの中に入って見学しましたが、1分間に何十ℓも海水がトンネル内に浸み出す。轟々と音を立ててすごい量の海水が流れているんです。トンネルが水没しないように地上までずっとこの海水をポンプアップ。本当に莫大な費用がかかる施設だと思った。

1番稼げる可能性のあるエアポートに注力したくても簡単にはいかないということ、青函トンネルを通る新幹線自体が大赤字なこと、資産の売却と修繕費の関係など、記事では分かりやすく書いています。

私個人としては、学生の時から北海道新幹線が開通すること自体が反対。スピードを早くするなら飛行機で良い。鉄道はもっとスローに、車内サービスの開発に特化。鉄道を支えるために、ひたすら関連事業の開発を拡大する。これが今ある鉄道資源を最大限活用できる方法だと思っていたし、今もまだそう思っている。
JR北海道も、駅周辺に住んでいる人も、線路が繋がっているからこそ、都市と農村が繋がり、その地域に何をすべきなのかを一緒になって考える。線路は1日数本の列車のためだけにあるのではなく、その駅から地域と繋がっていることを考えるツール。小さい事業でもよいから、小さなマチでの仕事づくりにチャレンジすべき。それがこの小さな駅、薄弱な路線を活かすことに繋がるし、それが町の活力にもなっているはず。単純な収支で廃線、廃駅するものでもない。

記事に書いてあるように大人の事情もたくさんあって、やらざるを得ないこともたくさんあるのだと思う。その影響でチャレンジできなかったり、悔しい思いをしたり、その状況でも踏ん張っている中の人もきっとたくさんいる。

私は私で、自分の仕事場にある1日4往復しかない、乗降人員が0か1かの小さな駅のために明日も頑張ろうと思う。それが北海道の鉄道や、地方の未来のためにもなるはずだから。

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