大都会でダイエットかい?
0.1トン超えだけは阻止しなければならない。。。
このブログは「大都会岡山 Advent Calendar 2020」の8日目に糖化、いや投下された記事です。
大都会のRebound
ひとり暮らしを再開した頃はなんだかんだで86キロまで減少していた体重は、約半年後にすっかり元通りの96キロ。再び0.1トンまで目前だった。
このリバウンドは考えてみれば当然で、当時の体重減少はダイエットによるものではなく、いわゆるやつれ。飯が足りてなかったのだ。
しかし半年もすれば環境になれ、ふたたび飯やらなんやら食うようになる。
そうか、これが環境適応能力なのだな。
そういって「うそぶいて」はみたがお腹の浮き輪は決して「嘘ではない」。
事実と向き合うには十分な肉だった。
※Rebound・・・跳ね返る。リバウンド。
大都会のRecover
しかし正直なところ私の気持ちはそこまでダイエットに向かっていなかった。
全盛期から30キロ以上太っている今現在の自分の容姿を好きにはなれないが、容姿を良くしても今更なにを・・・といった気持ちがどこか心の端っこの方にはあった。
ちなみに私が自分で思っている全盛期はゴリゴリにバンド活動をしていた20代の中盤から後半にかけてをさし、体重70キロくらい、体脂肪10%前後だった時代だ。この時代は1瞬だけカッコよかった気がする 笑
しかし、40も前にして今更バンドも無いだろう、といった捨て鉢のような気持ちが悪魔の形をして私の耳元でささやき続けることで私を「痩せよう」という気持ちから遠ざけていった。ちなみに悪魔は常にスナック菓子を持ってきてくれていたので、食べてはいた。そしたら太った。(天使はモンスターとかレッドブルとかそういう甘い飲み物をくれた。太った。)
そんなおり、コロナ禍に負けずにオンラインライブを行うアーティストがちらほら出てきた。
・MONOEYES
・Nothing's Carved In Stone
・ストレイテナー
20代の頃からよく聞いていた、私の中のコアともいえる音楽を奏でる人たち。ほとんどみんな私より年上だ。つまり40オーバーなのだ。
誰もかれも私より年上なのだが、誰もかれもがカッコよかった。
そりゃ、ミュージシャンで一線で活躍してる人なんてカッコよくて当たり前じゃん。
・・・ではない。
彼らはカッコよくあろうとしてるからカッコいいのだ。
そんな当たり前のことに私は10年ぶりに気づいた。
気づいたら、やるしかない。
再び全盛期の体型を取り戻し、ボーカルをやろうと決意した。
「デザイナーのアナダサン」ではなくて、「Vo.コウジ」として再び客前に出られる状態まで戻す決意をした。
もう一度カッコよくなる決意はできた。
※Recover・・・回復。立ち直る。取り戻す。
大都会のRestart
思い立ったのが9月の終わり頃。目標は1年後に24キロ減。
72キロ地点に目標の旗を立てた。
96→72キロ。
簡単ではないことはわかっていたが、39歳のなかなか落ちにくいという現実を直視している毎日である。
私は、食料を著しく減らすとか糖質など何かしらの成分をカットするといった食事療法をあまり良しとしていない。個人的にあまり好きではないのだ。
な〜にヌルいこと言ってんだオメェ!
と思われる方も多いだろうが、嫌いなもんは嫌いなのだ。
もちろん摂生はする。23時からラーメン食いに行くとか、腹が減ったからとポテチをバリボリ食べるようなことはやめた。
が、通常の食い物を全制限すると心に負担がかかると考えた私は、なるべく運動に頼ることにした。
細かい運動内容ははしょるが、12/8現在で6キロ落ち90キロになった。ここらへんまでは落ちて当然の数字だ。
ここからがキツイことは過去の経験から確認済みだ。
そしてもう一つ。
ステージに立つためには、見た目だけ変わっても意味がない。
歌唱力を全盛期まで戻さなければならないのだ。
※Restart・・・再開。再び始める。
大都会のReprise
ボーカルというのは良くも悪くも体に大きく影響される。
体が楽器なのだから当然なのだが、重い体のままでは声すらまともに出なかったが、たかだか6キロ程度落ちただけで少し歌唱力は戻ってきた。
バンドだ、ボーカルだ、などというとなんだか華やかそう(チャラそう)に聞こえるがその実、完全に反復練習の繰り返しだ。
歌の意味を考え、表現するために歌詞を読み込む。
声を出すための発声練習をひたすら行う。
歩くとき座るとき仕事をするとき、息の仕方をひたすら模索する。
などなど。
挙げ始めるとやることはこれでもかというくらいある。
が、悪くない。
すごく楽しいのだ。
特にギターボーカルでやろうとしているのは、いわゆるコピーバンド。
最後の方はずっとオリジナルだったから、人の歌をバンドで歌うのも久しぶりなのだが、なかなかに楽しいのだ。
まるでハタチの頃、はじめてバンドをやろうと決意したあの頃のような青臭くて泥臭くて、それでも心地よい気持ちが生まれている。
全盛期からするときっとまだ10分の1くらいしかカッコよくない。
けれど、この気持ちを反復し続けることで目標地点にはたどり着けるような気がする。
大都会の片隅でボーカルを再開すべく、ひとり黙々とダイエットにはげむ男の結果が、きっと来年のアドベントカレンダーでみられるのではないだろうか。
※Reprise・・・反復。再現。繰り返し。
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