煙草と孤独という名の毒
どうしようもなく孤独で
どうしようもなくやるせなくて
布団に入るまでの時間だけが、ぽつねんと目の前に存在している夜
僕は煙草に火をつける
ベランダで一人
煙草をふかす
呪術廻戦の作中で
硝子さんが煙草を吸った時
学長に「やめたんじゃなかったのか?」って聞かれて
「ちょっと、昔を思い出して」
と答えるシーンがある
彼女は
昔を思い出して煙草を吸ったけど
僕は
煙草を吸うことで昔を思い出した
20歳になる前
ストレスが溜まりに溜まった時
楽になるんじゃないかと思って
深夜にコンビニに走って
ワクワクして吸った
24歳になった今でも
同じベランダで吸ってる
同じ期待を抱いて
24歳
三留目
コロナ
僕はどこに行っても
一人だった
雨の音だけが部屋の中で聞こえる
本当は寂しくてたまらない
誰かに隙間を埋めてほしい
どんな形でもいいから
でも
人は誰かと一度混じり合ってしまったら
元の形には戻れない
その時抱いた感情とか
相手に言われた言葉とか
二度と元に戻らないように
その人の形を変える
だから
孤独を受容する
変わりたくない
失いたくない
自分のことがこんなにも許せないのに
どうしようもなく
自分を愛している
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