Being adult の公理

映画かドラマか小説か
何で見たかは分からないが
何かの物語の登場人物が、誰かに言った
「glow up(大人になれ)」
という言葉が、近頃頭の隅のどこかに在った。

社会に蔓延る大人が嫌いで
ああはなりたくなくて
純粋なままの自分でいたくて
大人になんかなるもんかと思い続けてきたのに



2ヶ月ほど前、堕ちていた自分に飽き飽きして
YouTuberリョータの影響で自分磨きを始めた。
筋トレを継続して、そのうち食事管理も自然と始めた。
今日もいつものように筋トレをして、ガレージから家に帰る最中、ビルケンのサンダルが壊れた。
随分くたびれていたから、不思議には思わなかった。
でも、両足同時に壊れていることに気づいた時には何か偶然のようなものを感じざるを得なかった。

自然と親に新しい物を買ってもらおうと思った。
今まで、沢山の物を買ってもらってきた。
ビルケンのサンダルだって、小さい頃から3足くらいは買ってもらっている。
実家で過ごす時は、家族の頼みは断らないし、みんなと団欒の時を過ごして、ある種の幸せを提供している自覚もある。
だから、実家にいる時はつい昔の感覚に戻って、自分の財布を出すことはほとんどない。
それでも、親に新しいサンダルを頼んだ時、ふとした違和感が自分の中にあることに気づいた。

休職して久しく、正直お金に余裕はない。
カードの支払いを自力でするには、積立NISAを解約しなくてはならない。
日経平均等の株価は上昇しているとは言え、積立NISAは数十年単位で成果を産むものだから、解約するつもりは毛頭なかった。
ただ、今日、ふと、親にまた甘えるよりはいいんじゃないかと思った。


リョータは言っていた
人生の中で、一番耳にすることが多い発言は誰のものだと思う?
親?親友?奥さん?子供?
そのどれでもなくて、「自分」の言葉を絶対一番多く聞くことになるんやで
だから、まずは誰かを褒めること。ポジティブな発言をすること。それが自己肯定感を高める為に一番大事なこと。
身を置く環境は選ばなくてはならない。
その人達の発言、視座の高さ、考え方、全てに影響される。
周りにいる人達のレベルが、そのまま自分のレベルと言っても過言ではないということを、僕達はいつでも忘れてはいけない。

今日、深夜25時前に風呂に入った時
鏡に映る自分の姿を見て、昨日までより明らかに体格が良くなった感覚を覚えた。
筋トレ、食事管理
日々の努力は正しい努力だと分かるのは素直に嬉しかった。

双子の弟は先日結婚した。
結婚式を挙げる前から、あいつは明らかに変わっていった。成長していた。
周りのことに文句を言わなくなり、自分よりも大切なものの為に、自分に出来ることを淡々とやるようになった。
姉も同様である。
出産を経て、生命の優先順位が変動して、子の為に日々生きている。
姉に似てすくすく育つ姪っ子を見て、いつも元気をもらう。

そんな姪も、明日で一歳になる。
まだまだ赤ちゃんだけど、できることは多くなった。
毎日見てたら変化もない気もするけど、今日、たまたま二人でいる時、ふと見せた顔が一瞬、今まで見たことないような顔に見えて驚いた。
一瞬前までの姪とは別人かのように成長して見えた。




何が言いたかったのか、自分でもよくわからない
ただ、今日、色んなことが自然と起こって
自分が昨日までとは、違う自分になっていくような気が漠然と湧いた。

「三体」に出てくる人物、羅維が
宇宙社会学の公理から、宇宙の絶対的な暗さを知った時のような
透明な思考に自分も入ったような気がした。

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