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河合塾マナビスのハイパー数学シリーズはどんな人におススメなのか?


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マナビスの数学について。この講座一覧を見る限りハイパー数学と総合数学3、総合数学4のレベル帯は同じですがその違いは何ですか?


ハイパーシリーズは深みのある問題に対応するための土台作りを行います。この講座を受講することで超難関と言われる大学の数学についていくための土台ができるようになります。

河合塾マナビスの数学ⅰA・ⅡBレベル3・4と何が違うのか

レベル3・4は数学が必要な受験生はほぼ受講する=色々な条件の人たちが受講するので、問題の作りも解法も王道です。

ただ「標準的な問題を理解するだけでは解法の引き出しが足りない」とか「てかマナビスて解説が丁寧なだけで、やってることは普通だから別に通わなくても良くない?」という受験生に舐められないための講座、というメッセージをほのかに感じます。

あと、河合塾対策の気もします。
同じ河合塾グループとは言えマナビスと河合塾では別会社ですし、マナビスを検討していて河合塾に入塾を決めるというのは”マナビス的に見れば”「良かったね、ちゃんちゃん」という話にはなりません。
逆も然り。

なので「そのあたりの生徒を納得させるための講座」というのを示すハイパーシリーズの気もしますし、実際現場運営している側からすればこういう超難関校に通う子を唸らせてくれる講座を用意してくれているのは大変ありがたいです(有るのと無いのとでは提案の幅が大違いですから)。


どんな人がハイパー数学を受講するの?

ざっくりなイメージで言えば、合格ペースには乗れているけど、そのペースをさらに盤石にしたい人向けという内容であり、合格ペースに追いつくための講座ではないというところかな、と。

「難関大=ハイパー受講」とマニュアル的に決めている人もいるみたいですが、私は合格ペースに追いつこうとしている人ならレベル3、4,5と接続することをお勧めします(それでも合格している人はちゃんといます)。


ちなみに英語にもハイパーシリーズがありますが、印象としてはほぼ一緒です。
ただ、ハイパー英語シリーズの方が受講する条件が緩和されている仕様になっている気はします。

実際にどんな人が受講していたのか

これまで受講した生徒でパッと思い浮かんだのは3人ですね。
というより受ける人が多くないので、私が担当した生徒でも4~5人くらいしか受講していないです。

せっかくなので背景が違う3人を紹介します。

①京大文学部志望の中高一貫校、高2の8月時点で河合模試で偏差値65後半くらいでハイパーⅡBのみ受講

これは今考えたら、この子にはもっと良い提案方法があったな、と思います。

高校が超進学校だったので「王道を学ぶくらいなら深みのある問題の方が良いだろう、模試の結果見るとそこそこ点数取れてるし」と判断してハイパーⅡBの受講を勧めました。

ですが、この子は数学は苦手で難しい問題は少し自力では取り組みづらかったのと京大の文系なら深みを出すより王道を極めに行った方が良かったかな、とも思っていて、正規ルートの方が良かったかなあ、と今なら思います。

②東工志望の中高一貫校、高1の3月時点で数学は河合模試満点でハイパーⅰA⇒ⅡB。

学校はそこまでの進学校じゃないんですけど、この子自体がとんでもない努力家でしたので文句無しでこのルート。わかりやすい受講例ですね。
ちなみに高2の夏でも数学は偏差値68くらいあったと記憶しています。


「満点とか神じゃん」と思った人もいるかもしれませんが、高1だと模試も出題範囲が狭く出題内容も易しいというのがあるので満点はそこまで珍しく無いです。すごいんですけどね。

もちろんこの時期に満点が取れてないから東工大や京大に受からないとかそういう話でも無いですから安心してください。


③中央の付属高校で中央理工志望。高1の11月時点で河合模試70前半でハイパーⅡBのみ

この子はとにかく数学大好きマンで受験にここまでの数学力は必要無いんですが「えっ、そんな授業あるならやりたいです!」ということでⅡBのみ受講。

中央が志望校とは言えもっと別の方法があるのですが、この子の場合英語が偏差値50未満だったので「英語を勉強せい!」と言っていたのですが「英語を毎日30分やるからハイパーやらせてください!」という条件を出されて受講しました(交換条件出しといて30分というのもアレなんですが…)。
※その後、横国に変更しましたがそれでも必要無い。


最後の一人以外は「ⅰAはまだしもハイパーⅡBは難しすぎる」と苦戦していましたが、過去問も初見とは思えない点数が取れていて「手のつけようが無いほどじゃない」と言っていたので、きっかけとしてハイパーを取り組んだのは正解だったのだと思います(二人とも志望校に合格しました)。

ハイパー数学シリーズがおススメの生徒


・高2生の春~夏あたりから始めることが出来て
・既にそれなりに数学の力があり、
・思考力の深さをもとめられる学部を志望して
・他の科目も相応にできている

人向けかな、と思います。
これに合致するのはかなり難しいですから自然と受講する生徒も多くないですね。



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