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スクールウォーズ!

こんにちは。
「究極の塾経営突破術」
「究塾」の石原です。

私が塾の先生としてスタートした頃の話です。
大学卒業時に何とか就職はしようと4つ受けた塾のうち「出勤時間自由」「服装自由」という画期的な塾がありました。

迷うことなくその塾を選びました。うまくいけば映画を一本見て仕事に行ける位に軽く考えていました。

担当するクラスの初回授業は大学の卒業式の日でした。ちなみに中3理科。まじめな私は休ませくれとは言えず、昼過ぎから担当クラスの状況もよくわからないまま予習をはじめました…


勘のいいあなたはもうお分かりですよね。結果どうなったか。

騒がしい。
コントロール不能。
収拾がつかないので、最後の問題が解けた生徒から帰した。
授業は何とか終えたものの終了後クレーム電話の嵐!
先輩の先生から長時間の丁寧な激励…


それからいつ辞めようかと毎日考えて過ごしました。

学校は荒れていました。それも「スクールウォーズ」のお膝元。自分はついてないと考えました。
そもそも、腰掛だし…
ほかにやりたいことあるし…
ここでうまくいかなくてもいいし…

ずっと体調も悪く、アレルギー性鼻炎は最悪。授業中に説明しながら鼻水を垂れ流す始末。
ゴールデンウイーク明けに意を決し病院で診察を受けました。結果は「単なる疲労」と…


その時、直観的にこう思いました。今の問題を何とか自分の力で解決する以外ここから抜け出せないのではないかと。
今の自分には、塾の先生として経験もスキルもない。あるとすれば時間ぐらいかな…

実はその当時週6日授業に入っていて、日曜しかあいていませんでした。
子供たちに部活のスケジュールを聞き希望者を募り泣く泣く午前中から少人数の補習を夜まで5回転やり続けました。

食事もまともにできない苦行でしたが、光が見えました。当たり前のことですが子供たちの「何がわからないのか」「何が原因で分からないのか」が手に取るように見え始めたのです。

そうなれば、さすがにスキルと経験ゼロの私でも手は打てます。授業⇔補習のサイクルを回すことにより「授業が分かりやすい」といわれるようになるまで1か月もかかりませんでした。

さらにいいことに、子供たちはいろんな情報提供をしてくれるようになりました。私も子供達のことを理解できました。そして、子供たちのことを好きになりました。

今でもたくさんの子供たちの名前が笑顔とともに浮かびます。光輪を付けたフレスコ画の天使たちのようです。
今みんなどうしているんだろう?
きっといいお母さん、お父さんになっているんだろうな…(涙)


あなたも同じような経験を乗り越えて今の自分を作り上げてきたと思います。
時間を経た今ならわかるのは圧倒的多くの塾の不滅の軸は「共感」であるということ。
共感とは?

共感能力とは、こちら側が相手の気持ちに共感することではありません。相手から「この人だったらわかってくれる」「この人だったら信頼できる」と感じてもらうことです。

引用:人を動かす力

残念なことに共感は大きな傘のように沢山の人々にさっと差し掛けるわけにはいきません。一人ひとり灯していく灯火のようなもの。

この気高い行為を継続できる仕組みを作らねば…

若いながら漠然と感じました。それがビジネスであれば余計ですよね。

でも当時の私はそれで終わり。それから長く楽しい(時には苦しい)塾教師人生が始まりました。

あなたは共感について何か思うことがありますか?もしくはもっとちがうことを感じましたか? 駆け出しのころどうでしたか?

出勤時間自由、服装自由で始まった私の塾のお仕事。
ひとまず6年間つづきます。
それにしても楽しかったなあー。

当時かかわってくださったすべての皆様にこの場を借りて感謝します。
ありがとうございました!

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