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マレーシア・サバ州のコロナウィルス対応

日々感染者が増え続けているコロナウィルス。

マスクが手に入らない、
マスクを作ってもゴムが品切れ、
中国人が買い占めて行った、
中国に滞在する家族にマスクを送っても、検閲で盗まれる

世界中が大騒ぎしている中、コタキナバルも不用意に繁華街に行かない、手洗いうがいなど注意は払っています。

しかし、マスクをしているのはほとんど観光客のみ。

https://www.nna.jp/news/show/2002479

WHOが緊急事態宣言を出した1月30日、サバ州は中国全土からのフライトを離着陸禁止にしました。

そんな訳で、コタキナバルには、おそらく中国人観光客はいません。

いつも道を渡る人で溢れているスリアサバショッピングモールのメインエントランスは人っ子一人おらず。
いつも芋洗いのような、船着場ジェッセルトンポイントは、数組の韓国人観光客のみ。

昨日たまたま、長男の靴を買いに行きましたが、お土産屋さんは全てシャッターを下ろし、閑散としていました。

中国人観光客で観光業が潤っていたコタキナバルは大打撃です。

ホテルはどこも20%ほどしか入っていないし、島もcloseする勢いです。
長期休みになった人、仕事を切られた人など、観光に携わってる人に早くも1週間で影響が出ています。

貴重な生態系を持つボルネオ島。
外来種の持ち込みなどにもうるさいのですが、外から入り込むものを特に嫌う感があります。

先住民のドゥスン族の中には、コレラの発症により山を降りた人たちがいました。
その結果、サバ全土にドゥスン族が広がり、各地でそれぞれの文化を作ってきています。

こういった類の疫病をシャットアウトすることを最優先しているように感じます。

マレー半島側は、同じく1月30日、中国一部の区域からの渡航禁止を出しています。
逆に言うと、禁止区域外の中国人は渡航できるのです。

マレーシア保健省の指導だと思いますが、学校や保育園、習い事からもメッセージが来ました。

⚫︎CNYに中国に渡航した人は、2週間の出席停止
⚫︎2週間熱が出なければ、医師の証明を持って出席
⚫︎発熱がある場合は、直ちに医者に行き、出席停止
⚫︎解熱後、医師の証明を持って出席

2月初旬にはこれが一斉に通達された様子。
対応の速さに驚きました。

2月16日現在、サバ州での感染症の報告はなし。
注意喚起となっています。

これは、勝手な推測ですが。
仕事がなくなるのは皆もちろん困ります。が、ウィルスが島に入ってくるのはもっと避けたいんでしょうね。

働かなくても暮らしていけるのがサバ?なのでしょうか。

昔、ラオスのビエンチャンでお店をやっている日本人に会いました。
話が面白くて入り浸ってしまいましたが、こんな話を聞きました。

「日本人はなんでそんなに働くんだ?」
「働かないと食べていけないだろう」
「お前、親戚いないのか?」
と言われた後、近くの人を呼び集め
「こいつ、働かないと食っていけないんだってよ」
と笑われたそうです。

ラオスの人口と田の面積を比較すると、何もしなくても1年間米が食べられる量は生産されるのだとか。
困ったら親戚の家に行けば、食べられる、寒い冬もない。

そんな話を思い出しましたが、サバも近いものがあるように思います。

カンポンの家に行けば、庭にはマンゴーやココナッツ、パパイヤの木が生え、鶏が歩いてます。
いつも疑問に思うのが、野放しの鶏は誰の所有なのか?なのですが、村を好き勝手に歩き回り、卵を生み、それをとって食べる。時には分け合うのではないでしょうか。

何が大事で、何を優先するべきか、
考えるきっかけになりました。

サバに感謝です。

日本からの入国制限がかからないことと、早く終息してくれることを祈ります。


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