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チャックモールを知ってるかい?

見出しの写真の石像がチャックモールです。
名前は可愛いのになんとも奇妙な形ですよね。

仰向けで肘をつき、上半身を起こしてます。そして顔だけ90度曲げてこちらを見る形です。
手はお腹の上にお皿形のものを抱え、膝を曲げています。

このお皿に何が乗るかというと、心臓がのるのだそうです!

チャックモールは死んだ戦士を象徴していて、メキシコ北西部からホンジュラス、エルサルバドルまで広い範囲の遺跡で確認されいます。

神へいけにえなどの供物を運ぶ存在と考えられていて、チャクモール像の上で人身御供の儀式がおこなわれたり、チャクモールのもつ皿の上に取り出された心臓が太陽への捧げ物として置かれたといわれてるのです。


トップの写真はチチェン・イッツァ遺跡のチャクモール像で、メキシコ国立人類学博物館で見ることができます。

メキシコ中央高原及びユカタン半島で見られる以外に、1980年代にはメキシコシティのアステカの都テノチティトランの中心部であった「大神殿」(Templo Mayor)地区でも発見されているんですよ。

さて、メキシコからグアテマラ、ホンジュラスと南下して、マヤ遺跡を回ってきました。
しかしながら、他の神殿のチャックモールは壊れているものがほとんどで、中には「チャックモールがあった場所」の痕跡しか分からないものも。

そんな訳で、チャックモールとなるとこの写真が真っ先に見つかるのでしょうね。

マヤ文明、まだまだ謎の多い文明です。

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