現代文の怖さを知って受験に臨もう
お世話になります。学力向上ラボ・岡山進学研究塾です。
今日のテーマは
現代文の怖さを知って受験に臨もうです。
当たり前のようにやっているであろう現代文ですが
下手したら全科目中で一番厄介な科目かも知れません。そんな現代文のメカニズムを紐解きながらお話させていただきます。
現代文のメカニズム
現代文は理系で言う数学のような
論理で解く科目です。
以下に簡単ですが現代文のメカニズムを解説します。
点数がブレる現代文
受けた模試によって点数の振れ幅が大きい。
そんな経験ありませんか?なぜ、そうなるのか疑問に思ったことはありませんか?理由はもちろん存在します。
理詰めで解くやり方を知らないからです。
現代文は数学のように論理があり、型を守って解かないと、当然正解から遠のきます。では、型って何?と思う方もおられるでしょうから簡単にですが説明していきます。
現代文の解法テクニック
実は5つしかありません。
・同義
・対義
・比喩
・対比
・比較
あとは、これらの内のどれを使えば解けるか?これらを設問ごとに見極めながら使い分けます。
例えばこんな文章があったとします。
太郎は宿題を忘れてこっぴどく叱られた。
『たかが宿題で…』と、反省するどころか教師への怒りすら覚えた。
…(省略)
放課後、太郎は夕日を見ると心が洗われた。それはまるで綺麗な水を全身に浴びるような曇りのない行為である。
『まるで』とあるので比喩を使っていることは分かると思います。ちなみに、『全身に浴びるような〜』とあるのでこれは直喩です。
〜言葉の対応を考える〜
『夕日を見ること』
これは
『綺麗な水を全身に浴びること』
に等しいと分かります。
つまり、『夕日』は『綺麗な水』に対応し、『見ること』は『浴びること』に対応しています。
(述語と目的語の関係ですね)
さらに、それらの行為は共に"曇りのない行為"と述べています。
〜因果関係を考える〜
・学校では
太郎は宿題を忘れて怒られる
→反省するどころか、叱った教師に怒りを覚える
・放課後
太郎は夕陽を見て心が洗われる
(心を洗ってくれる綺麗な水=夕陽)
心が洗われて綺麗になる、ということは
夕陽を見るまで太郎の心は汚れていた
(言い過ぎかも知れませんが)
ということになります。
つまり、
宿題を忘れて反省もしない=汚れている
であり、夕陽によって洗われる原因(要因)となっている訳です。
〜設問では出題者の意図を読む〜
先述の紐解きは『筆者の考え』を考察するパートでした。設問では『出題者の考え』を紐解きます。
例えば設問で
・太郎が夕陽を見ると心が洗われた』のはなぜか?
と出題されたとします。
この『なぜか?』、非常に厄介な問い方です。
・解答の範囲に該当する原因部分の範囲がどこからどこまでか?を詳細に特定することが難しくなるからです。
・出題者が何を原因として見ているか?
ここが重要です。
(この例題は簡単なので、間違うことはないでしょうが)
原因となるのは、先述の通り
・反省もしない太郎自身 です。
《解答例》
『宿題を忘れて反省もせず、叱った教師に怒りを覚える自分の心を綺麗な夕陽が洗ってくれたから』
こんな簡単な問題でもこの程度は考察してから解答しています。もっとも、この例題程度なら感覚で解いても正解できるかも知れません。
しかし、問題の難易度が上がったらどうしますか?
同じように感覚で解けば大火傷しますよ。
論理で解くと大外しをしません。
現代文に最も重要な要素は
・得点を大幅に下げないための理詰めの解法です。
そうすれば試験を受ける前から得点が計算できるようになります。これが安定感なんです。
現代文は得点安定まで時間を要する科目です。受験を見据えた勉強は高1高2からです。
〜最後に〜
岡山進学研究塾、開業から半年経過しましたが、
受験生を筆頭に順調な成長を見せてくれています。
来る受験本番に備え、まだまだレベルアップしていきます。
ご興味のある方は下の公式LINEからお問い合わせください。