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2024/8/8 埼玉県立自然博物館へ

昨日、バーチャルプロダクションで、営業用の資料を完成のめどがついたので、息抜きに秩父に行きました。
なぜ、秩父に行ったかというと、そこにある埼玉県立自然博物館は、日本の地質学の発祥の地という事なので、見に行きました。明治時代、地質学の第一人者のドイツのナウマン博士も訪れ、地質学に詳しい作家の宮沢賢治も着た場所。

日本地質学発祥の地 in 埼玉県立自然博物館
宮沢賢治の歌碑


日本の地質学構造は、今話題の中央構造線やフォッサマグナに依存したもので、原始の日本列島は、現在よりも南北に直線的に存在して、アジアに近い位置にあったと考えられている。約2000万年前に、日本海が広がり、ユーラシア大陸から分離した島は日本となる。
その時、日本は、1つの列島だったものが2つにわれ、大きな溝ができる。それがフォッサマグナ。


その溝は、海であったが、長い年月とともに、隆起し、われた列島は繋がり、日本列島になる。
その隆起の動きは激しく、日本列島がユーラシア大陸の一部であった名残が化石や鉱物として多く出土している。
その隆起が顕著に激しく、その名残が多く観られるところが秩父。
約2億年前の生息した恐竜の痕跡も出土している。
特に、秩父にある山中地溝帯といわれる一角で、1985年に恐竜の足跡が発見されている。その近くには、町おこしの一環として、神流町恐竜センターが設立。
行ってきましたが、駐車場も広く、立派な施設でした。

恐竜の足跡

それから、秩父国定公園を横断し、雁坂トンネルを通り、山梨でホウトウを食べて帰ってきました。良いリフレッシュする旅でした。日本の地質学の研究も進んでいて、中央構造線と山中地溝帯の関係などの学術論文も数多く作成され、地震災害の予測に活かされているそうです。
その中で、近年、地震波トモグラフィーと言われるソフトウェアと地震計が組み合わされた装置により、マントルの対流、プレートの沈み込み、地震発生帯の構造、火山活動との関係などが3D化したデータでわかるようになってきました。
その結果が、今日の南海トラフによる地震予報につながったようです。
ただ、地震波トモグラフィーにも問題点があり、震波の波長によって解像度が制限されます。深部になるほど解像度が低くなるため、詳細な構造を把握することは困難で、不確定性は、多く存在するようです。
近年、コンピュータ性能の向上や、観測網の整備により、地震波トモグラフィーの精度が飛躍的に向上しているようですが、そのおおもとになるソフトウェアの一つに解析ソフトウェア「Obspy」があります。
これは、オープンソースで、多くのコミュニティで共有されているソフトウェアだそうで、今回の気象庁が発表することは正しいですが、その根拠を明確に、これからするべき時。
そのプロセスをブラックボックス化することはやめていただきたい。

歩成のほうとう
ObsPy


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