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カセットテープが好きです

都内 中目黒駅から徒歩5分、恵比寿駅から徒歩12分の
レコーディングスタジオStudio Shamanikaのエンジニア、ハルです。


今日はカセットテープについて語ります。

推奨カセットテープはTDK MA-EX。
BIASやRECEQの設定がやりやすい=安定している。

でも今の若いカセット好きな子は
単純に「かわいい」「かっこいい」「通(ツウ)ぶれる」からとかでしょw
最近販売してる出来上がったカセットテープを買って聞いてるだけでしょ。
録音してる子は少ないんじゃないの?
そもそも生の(まだ一度も録音されてない新品)カセットテープは
もう売ってないし、作ってない。
僕はまだ数本蓄えてる。


僕がなぜカセットを今だに使っているか?
ストリングス、ギターのロングトーンとか、
ふわーっとした、曲テンポに忠実でない持続音・・・・
最近は嫌でも殆どがデジタルだから、
そのデジタル音から一歩後ろに聴かせたい時に使っている。

このSONYのカセットデッキは 3ヘッド方式なので、録音しながら再生できる。

録音ヘッドの後に再生ヘッドがあるから当然タイムラグがある。
テープのアナログディレイの原理。
再生ヘッドの位置で原音と音をズラすのがアナログディレイ

ちなみにデジタルディレイで繰り返される音の方の高音部を濁らせるのは
この雰囲気が良いのでアナログディレイを模している。


カセットに限らずレコードもだが、回転数が早い方が音はクリアに聴こえる。
つまりレコードなら外周、昔のドーナツ盤や回転数の早いもの。
カセットならテープの終わりの方。

余談だがベスト盤とかの曲数が多くて溝が詰まってるレコードは
溝が近く音飛びやすいし、溝が細く浅く、音は貧弱に聴こえる。
初回プレスの方が原盤が劣化してない可能性が高いから,
音はクリアな可能性が高い。
(これらはおじさんが同じタイトルのレコードを複数持っている理由の一つ)

違いは聴いてわかります。
デジタルのmp3が、、。とかより分かりやすいと思う。

更に余談
ハイレゾに騙されるなとか言ってる輩がいるが、
大間違いのトンチンカン野郎だ。
アナログで音がクリアになるって現象は、デジタルでも同じ。
16ビットより24ビット、24ビットより32ビットの方が
分析能力が上がるから、音はクリアになる。
しかも44.1khzと192khzじゃ、録れるスペースが全然違う。
最近じゃ384khzが登場。

アナログも回転数が早いと、録るスペースが広くなる。

(デジタルの超ハイレゾの音感、現実感は本当凄い!!
 目を閉じて滝のハイレゾ音を聴くと、
 まるで目の前に滝があって森の匂いまでしそうだ)


アナログは機材メンテナンスが必須。
カセットデッキのヘッドは摩耗する。テープもレコードも針も。
DJのおかげでターンテーブルや針、備品は今でも充実している。
一方カセットの方はヘッドの交換とか掃除の道具とか微妙。
ヘッドが摩耗していると音は曇ってしまう。
ローラーが劣化してるとテープは絡みつき、
デッキもテープも終了してしまうかも。

そして、
カセットテープは磁気厳禁。磁石で音は変化(劣化)飛んでしまう。
伸びてしまう。
切れて(ちぎれて)しまう。
デッキのローラーの部分でクシャクシャに絡んでしまう。


カセットで録音したい人は、新品を探してみるか、
消してもいいカセットの
背にあたる部分の爪があったところにセロハンテープを貼ると録音できる。

テープには
ノーマルテープ
クロムテープ
メタルテープ
などがある。

メタルテープの発売は音がクリアで衝撃だったなあ。

録音にかなりのこだわりがある方はノイズ除去効果のあるアンプの搭載された機器を使うことをおすすめします。



最後におまけ。
今だからブログ上のみで、こっそり親に云う。
昔、家にあった英語の教材のカセットテープの音を全部消したのは僕です。
(小学生のころから録音するのが趣味でした。)
今の僕に役に立ったので許してやってね。


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