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【自分にしか撮れない写真についての考察】

「自分にしか撮れないような写真を撮りたいと思います」

これが私の写真家としての第一声でした

大阪芸術大学の写真学科を受験した時の面接官に話した言葉です

スポーツ新聞でF-1を撮ってた時、鹿児島に帰ってきて写真館を始めた時
私はずっとこの言葉と共に生きてきました

「自分にしか撮れない写真ってなんだ?」

数年前、ヨーロッパの写真祭に挑戦したことがあります

「賞レースで勝って有名な写真家になりたい」
「有名になってお金持ちになりたい」

写真家として活動しているからには一度は目指すその場所に行ってみたかったのです
私は何者かになりたかった

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私には写真家として叶えたい夢があります

それは、人生に疲れ果て今にでも命を絶ってしまおうと思っている人がいたとして、
最後に見上げたその先に写真が飾ってあって、
その写真を見たら緊張した心が綻んで
「あー、もう一日頑張ってみよう」
と思えるような写真が撮りたいと言う夢

1人でも多くの人に届けたい思い
いや、たった1人でいいから『伝われ!』と願う気持ちです


先日、お客さんに言われました
「ぽっぽさんで撮った家族写真を玄関に飾って毎日出かけるときに見て元気をもらってます」

私が求めていた世界はこんなところにあったんだ!
愕然としました

私はかつて 何者かになりたかったけれど
とっくの昔に夢は叶っていました
私の写真を必要としている人たちに囲まれて
とっくの昔から幸せな写真人生を送っていました

もしタイムマシンがあって昔に戻れるなら
昔の自分に
「君のやっていることは間違ってないから そのまま一生懸命頑張ってお客さんの人生に寄り添っていきなさい」
と伝えたい

迷って心が違う方を向かないように、しっかりと自分の写真に向き合ってもらいたい
そして目の前のお客さんたちをたくさん幸せにしてほしいと思います

そんな昔の自分に恥ずかしい姿を見せないように
これからはなお一層お客さんにご恩をお返ししたいと思います
来たお客さんを拝み倒す とかw
そんなことは実際はしませんけれども
心の中で感謝感謝と思いながら毎回の撮影に臨みたいと思います

これからもがんばりますね

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