見出し画像

< ネットアバターのキャラクターデザインとアイコン作成承ります! >

上手な絵師さんがたくさんいらっしゃる中でおこがましい限りですが、ネット上のアバターとなる「キャラクターデザイン」と「アイコンの制作」を承ります
きっかけは受講生のアイコン作りでした。精油の各論の植物画や魔女のアイコンがお手製なのを知っていて、自分のも作ってほしいと依頼があったのです。
大学生のときはストーリー漫画を描いていましたし、美大を出てヤマハの社内デザイナーになった経緯もあり、わたしを見込んで頼んでくれたのなら「そりゃやるでしょ!」という気持ちで引き受けました。
とは言え、キャラクター的な絵は25年以上ぶりです。画材もすっかり手元から無くなっていて、請け負ったはいいものの「さてどうやって作ろうか?」と模索することに… 実際にキャラクターデザインの過程は「紆余曲折」したのですが、おかげでたくさんの引き出しを開けてもらったと思っています。
実は、将来の目標の一つに「自分のストーリーの絵コンテを描きたい」というものがあって、そこへ向かって「はじまった感じ」がしているからです。

これで終わりたくないという思いがあり、引き続きアバターのキャラクターデザインやアイコン、ヘッダー等の制作をお手伝いさせていただければと思っています
もし画風を気に入っていただけたら、ぜひご依頼ください
作成料金等の詳しい情報は投稿の最後にあります。

以下に今回のアイコン作成のプロセスを公開します。

↓この投稿はインスタからの転載になります。
今回のアイコン作成を機にインスタデビューしました。
https://www.instagram.com/studioaphesis/

受講生よりリクエスト。
依頼内容はサロンのオープンに際してSNS用の「オリジナルキャラクター」と「アイコン」の作成
ヒプノセラピーの最中に見た、地球にオレンジ色の絵の具を吹きかけている宇宙人のイメージを可視化したい。オレンジの絵の具の意味は「笑い」。「風の時代」に相応しいものが欲しい。
※オレンジの髪 ※ミモザの花冠は必須要素。参考に見せられたのは「スプラトゥーン」のキャラ。
ゲームっぽいキャラデザと宇宙っぽいイメージを意識して、翌日インスピレーションが降りてきたのでラフスケッチに。腕がなまっているのが心配で、リアルなキャラ(模写)も隣に描いてみる。大丈夫そうだ。ラフ画を拡大コピーして原画に書き起こした。
引き受けたものの、色鉛筆もペンもマーカーも甥っ子に譲ってしまって手持ちの画材が何もない。ペンタブレットもない。ソフトはMacPC 時代の古いG5デスクトップに入っているPhotoshop Elementsのみ。Illustratorもあるが、ベクターラインはデザイナー時代から大の苦手。
どこまで出来るのか心配だったので取りあえず色塗りまでやってみることに。
線画と塗りのパーツに分けてそれぞれペン入れとベタ塗りをし、それをスキャナーで読み込んでPhotoshopで色付けするという超アナログな手法。レイヤーを20枚重ねてようやく1枚の絵が完成。
「アイコン第1稿」が完成。
目を見せず「前髪」と「口元」だけで大胆不敵な性格を表現。銃は実はペイントガンでホースに繋がったもの。スカーフは「風の時代」を想起させ、背景の青のグラデーションは「地球」をイメージ。
でも髪の造形とミモザの花冠はOKが出たものの、アイコン自体は「ボツ」に。
割と上手くいったと思ったが、確かに自信があったのはミモザの表現だけだったんだよなー


ボツ案になった第1稿だが、全身バージョンも描き起こしていたので、練習がてら仕上げることに。
ブログ等の文章の最後に載せる小さめのアイコンを想定。
大船の甥っ子に貸していたライトボックスが戻ってきたので、作業がだいぶ楽に。窓で透かしながらのトレースは、線画ずれるは腕が疲れるはでもうたいへん。
割と簡単に考えていたが、レイヤーは結局15枚重ねることになった。
依頼主の名前を借りて「のぶたまちゃん」と呼んでいたこのキャラの造形、割と好きだったんだよね。
口の位置が原画とずれているので本来なら要修正。右足のソールが実は一番上手くいったところ。ついでにパッと振り返った瞬間の「動き」を「ホース」でも表現しようとしたが、試行錯誤した後がバレてしまうな。
髪色のオレンジ、ミモザの花冠はそのままに、サロン名「シルフ」のイメージを草記させる「風の妖精」っぽさが新たなリクエスト。送られてきた参考資料は4頭身のコロボックルとムーミンに登場する「リトルミイ」の画像。そこで頭をリセットして「風の妖精」と可愛らしいキャラを想定してラフ画を作成。
①:遠く(来るべき風の時代)を見つめるシルフ、アオリ構図。切れ長の目・風になびく髪と羽に透明感・妖精の長い耳・イヤリング。右手は髪をかき上げる仕草。背景は大きな葉っぱと青い空にたなびく雲。ヘッダー向けの画角。
②:4頭身シルフ。足まで隠れる草色の麻のワンピース。葉っぱの代わりにガーベラの花なども良さげ。勝ち気でパッチリした瞳・妖精の長い耳。
③:イタズラ好きの「見習い」天女。天女の羽衣が「和の妖精」っぽく、衣装も巫女さんや十二単をイメージ。羽衣には透明感のある刺繍。おかっぱの前髪・垂れ目・悪戯っぽく「内緒」の仕草。
④:ヒーリングをするシルフ。母性を感じる優しい瞳。手元に光、もしくは地球。上昇気流で浮き上がる髪・妖精の長い耳・イヤリング。ドロップショルダーの衣装。半袖の袖口に刺繍。
 ⑤:第1稿の髪型に快活な瞳と表情を加えたもの。②のリアルバージョン。草色の麻のノースリーブ・腕に飾り・妖精の長い耳・イヤリング。何かにつかまって飛んでいる様子。
②案をご指名だったので、4頭身キャラを想定して描いてみたラフ画。
その後、講座中のヒアリングで、ヒプノセラピーの中で出てきたという原初の地球にいた「ブラックドラゴン」を救い出すエピソードや、惑星を食い物にする「ワーム型のドラゴン」の話を聞き、「ブラックドラゴン」をイメージして描いたのが左の案。右はコロボックルの印象に引きずられて完全に小人のサイズに。でも実際は身長は1mくらいで小人ではなく、子供でもないのだそう。
「全体にもう少し可愛さおさめな感じがいい」と目元の修正のリクエスト。「身体は小さいけど、子どもじゃない。ムーミンのミニミィみたいな、そこまで皮肉屋じゃないけど、生も死も闇も光もどちらも受け入れている…みたいな感じ」とのこと。
なるほど、それは子供の表情(かお)ではないな、と思って描いたラフ画。
「光も闇も受け入れている感じ」の試行錯誤が始まる。甥っ子に見せたら、背後にいるワーム型ドラゴンをいたく気に入ったよう。
「光も闇も受け入れている」表情と「身長1メートルくらいだが子供じゃない」「風の妖精の姿」を想定してスケッチを続ける。ついでにオリジナリティのあるワーム型ドラゴンをキャラ目立ちできないか?と試行錯誤。描きながらスカートの裾の処理が妖精っぽいことに気づき、手にはクリスタル・ワンドのアイテムが。ミモザの花冠もいつの間にかミモザのカチューシャに変化。これは後に「可愛過ぎ」と花冠に戻される事になった。
ちょっと奇抜な造形のワーム型ドラゴンを背景に、大人びた表情(かお)のシルフの全身像のペン画に行き着く。アイコンはドラゴンを切り抜く形のアップにし、全身像はブログやヘッダーに使うことを想定。これを第4稿として提案したものの、結果はボツに。
元の案に戻してほしいとのことだったので、第2稿のドラゴンの絵をベースに、大人びた目元することを思いつく。
第2稿の修正ペン画。依頼主の友人に見せたら「わぁ!」となったようだが、本人はしっくり来ていないよう。これだとまだ可愛すぎるとのことで…そろそろ画力の限界だろうか?と思い始める。
返信で届いた修正画は、目元をもっとキツく、眉を男前に、口元はルパン三世風のちょいワル&ニヒルな表情。あまりに想定外だったので「ああ、なるほど」と思えるまでしばらく時間を要した。
送られてきた修正画。
インタビュー1:このキャラは何を思っているか。アンサー:「へぇー人間って面白いね。そんなどうでもいい事考えるんだ。」 「暇だし、助けが必要で求めてくるなら手伝ってあげるよ」 と、「なるほどね、そう言う事感じるんだ」と理解できるが同調しない。 もし助からないと分かったら一緒には滅びません。両方の自由を尊重しているからです。それが冷たいと映るのかもしれません。 上から目線もあるけど、でも思いやって泣くこともできる。 
インタビュー2:サロンの意図。アンサー:癒しがメインじゃないんです。サロンの意図に合う 「魂の仲間集まれと、一緒に人生爆上げしていく、情報受け取る場所」 。結果精油で癒されていくけど、わたしが提供したいものは「気づき」です。 サロンに来て何か施術を受けたら、何か気づいて受け取ってもらいたいと思っています。精油の癒しに気づくかもしれないし、依存体質では来れないサロンのキャラがこの子かな
インタビュー3:アイコンを見てどう感じてほしいか。アンサー:アイコンが欲しかった理由は、集客できてる人はアイコンがあったので私も真似したかったからです。笑
その時に宇宙で活躍しているオレンジ髪のスプラトゥーンの女の子の顔でミモザの花冠がいいなぁと思いましたが、1番最初のアイコンは戦いのキャラが濃かったので、コロポックルのイメージも伝えて変更してもらいました。外観はコロポックルですがアイコンの顔のイメージはスプラトゥーンの子だとすると可愛いではないですよね。やっぱりルパンでしょうか?
頭を冷やして思い浮かんだのは、ムーミンやミッフィのような、もっと線を簡略化したキャラ造形。
カッコ可愛いやウザ可愛いがあるように、ムーミンのミニミイまでいかなくても、上から目線の大胆不敵な可愛さもアリだろうと思い直して描いたラフ画。
ブラックドラゴンのツノを弄ぶ不敵な表情の「シルフ」。
ドラゴンの羽をアイコンの縁に沿わせたシンボリックなデザイン。顎をしゃくったアオリポーズも雰囲気があるが、ミモザの花冠が目立たせるには顎を引いた上目遣いの方がハマりそう。
このあたりがドンピシャでは?と思いつつ第5稿として提案。
これでバッチリだろーと思った第5稿はちょっと行き過ぎていたようで、結局ボツに。
ドラゴンはオマケのようなもので、第3稿に手を入れた「男眉」の顔のアップが一番イメージに近いとのこと。これをライトボックスで正確にトレースし、そこから少し顎を引かせて首を傾げたポーズに仕上げてみる。これだと最初に決めた②のイメージから離れてしまうなと思っていたら「これがいい」との返事。
「めっちゃいい❣️❣️です。不敵な感じと、え?何考えてんの?でも目が優しそうじゃん?味方だよね。みたいな。ありがとうございます」
なるほどそうだったのか!
どうやら気に入ってもらえたようで、新しく作ったアカウントに貼り付けたものを見せてくれた。
つまり第1稿のデザインを、不敵な表情はそのままに、宇宙人から風の妖精に変えればよかったということだな。でもこの紆余曲折と試行錯誤がなければ、目力のあるこの表情(かお)は描けなかっただろうから、これでよかったわけだ。
第6稿から最終原画に落とし込んだもの。「耳をもう少し短めに」という以外に特に注文はなく、ラフ画はほお杖の手の形が実際とは異なるので、そこだけ修正。身体も少し傾けて動きを出したものの、返って首の辺りが硬くなってしまったかもしれない。
ここからライトボックスでパーツごとにトレースしていく。
手描きのパーツ画はA3で3枚。データ化したパーツごとに切り取り、スミをカラーに変換しながら原画の位置にピッタリはまるようにレイヤーを重ねていく。
ちょっとのズレ、線のニュアンスの違いだけで表情が変わってしまうので気が抜けない。そして出来上がってみないことには評価もできない。
だいぶ完成に近づいた。午前中から色塗りを始めて、気づいたらもう夜の7時。トイレに行くのもお昼を食べるのも忘れていた。ここまででレイヤーは50枚を超えた。
日が変わる前に色塗りが一旦完成。彩度やコントラストを調整して最終チェックのためにjpegデータを送信。翌日出張講座で会う機会があったので直接要望を聞いたが、特にないとのこと。
今ひとつ手応えが感じられなかったので、もう少し完成度を上げることに。
彩度とコントラストを上げる前の修正版。
新たにミモザに影をつけ、顔と腕の身体の線を細く描き直し、瞳もペン画の雰囲気を残しつつ、ハイライトを上から乗せる表現に変更。さらに瞳の光沢を付けるため、瞳の上部にうっすらグラデーションをかける。これは最近流行りの手法らしい。
瞳の色でも雰囲気が変わるので、一番しっくりするものを選んでもらうためにバイオレット、オレンジ、ブルー、グリーンと並べてみた。
瞳の色はまだ決まらないが、全体の印象が暖色系なので、バイオレットかオレンジが馴染みが良さそう。 髪色と同じ「オレンジ」は傍観者的なシルフの性格がよく出ている気がするし、髪色の補色に近い「バイオレット」も何考えているか分からない奥深さがある
でもここまで仕上げて思うのは、ラフ画の方が魅力的だったかもしれないということ。そうなると原画から描き直しになるが、どうしたものか。
一旦ラフ画に戻ってペン画を描き起こし、表情のパーツを入れ替えた修正案。
デッサン的には以前の方が正しいが、魅力的かどうかは別問題だとあらためて実感。
瞳の色はゴールドに落ち着いた。これが最終案かな…
不敵な口元と男眉。強めの視線に、何を考えているのか一瞬戸惑わせる表情。でも目は意外に優しい
当初の目的はこれで適ったかな…
この風の妖精が、クライアントのサロンにたくさんの人を惹きつけてくれることを祈りながら納品した。

結局前のものの方がしっくり来るとのことで、修正案はボツに。
表情が行き過ぎだったようで、やってみないとわからないものだな、と実感。
目の色もバイオレットかブルーが好みのようで、これも作ってみてわかったこと。
まだ公開されていないので、サロンのSNSが始動するのを楽しみにしている。

今回の経験でよく分かったのは、依頼主が伝えたいイメージ、やっていること、これから実現したいことを「象徴する」キャラクター像をきっちり作ることでした。
すり合わせのプロセスを丁寧に進めることで、時間はかかっても納得できるキャラクターを創造できれば、あとはアイコンやヘッダーの「絵」にいくらでも応用がききます
大事なのは自分やサイトを「どう見せたいか」です。
イメージを大いに盛ってしまって構わないし、やりたいことの理想像、目指す理想の姿をぜひリクエストしていただければと思います
↓依頼の方法と作業内容・料金は以下の通りです。

<ネットアバターのキャラクターデザインとアイコン制作>
・ヒアリングを受けてからアイコンの完成まで最長1ヶ月間。その間何度でもやり直し・修正が可能です。
・男女、動物、抽象イメージ、画風についてもご相談ください。
・セラピストとして「魂が込められたキャラクター造形」を心がけます。
・キャラクター設定&アイコン制作を合わせた料金は11万円(税込)。アイコンとヘッダーの2点作成の場合は17万円(税込)になります。
・キャラクターの造形が完了した後、アイコンの追加料金は3〜4万円(税込)、ヘッダー等大きめの画像の場合は5〜7万円(税込)です。
・依頼時に前金として5万円をご入金いただきます。残りは納品後のお支払いになります。
・受講生・修了生からの依頼には割引価格でお受けします。
・依頼・ご相談はメールにて承ります。studioaphesisi@gmail.com

まずはお気軽にお問合せください。

いいなと思ったら応援しよう!