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[その3]演技って難しそうな言葉だなあ ーワクワクするための役作りー

前回の記事では、役作りの必要性について、

僕が思ってることを綴りました。

では、実際のやり方についてお話しします。

これは、僕が学んできたことであって正解ではありません。

(正解なんてない、というのが本音ですが)


1 台本からの情報収集


A あなたがあなた自身のことをなんと言っているか。

→「俺なんかにはどうせ無理だと思ってたよ。」「風邪が長引いててさ」「父親がいなくて」など

B 他の人があなたのことをなんと言っているか。

→「本当は優しいくせに」「長男なんだから」「素直なとこが好きなの」

などなど。。。


A、Bのそれぞれ、台本に書いていることはとても大切な材料です。

残さず全てチェックしたいものです!


2 だんだん深く役作り

脚本からの情報が集まったら、いよいよキャラクターの骨格作り!

 キャラクターを①身体面②社会面③精神面に分け、

見た目や生活水準、意識の持ち方、性格、家族関係、恋愛観など

じっくりと形作って行きます。

①身体面 体型・髪型・目の色・肌の色・服装など

②社会面 職場では偉いのか従うのか、家族の中ではどうか、恋人の尻に敷かれているのか、友人の中ではリーダータイプか…などの対人関係

さらに学歴・宗教・職業・その他のコミュニティ・ボランティア精神・右翼か左翼か、役職など

③精神面 トラウマ・死に対する考え方・のんびりかせっかちか・性に対するオープンさ・何の才能があるか・仕事への熱心さ・恋人への執着・自立型か依存型か・神経質か大らかか・父性か母性か(相手によって変わっても良い)・承認欲求の強さ・自己肯定感の高さなど

という風に色々想像してみます。

大切なのは脚本からかけ離れた裏設定を

自己満足で設定しないこと!

セリフが言いやすくなるような

役に必要な感情が湧き起こりやすくなるような

適切な役作りをしてください。



親からの虐待、人種差別、恋人との別れ、友人の裏切りなど、幼い頃のトラウマ、コンプレックス、などなど

物語の中には「葛藤・摩擦」があるはずで、

それが引き立つ方向に、考えていくことが大切だと思います。


台本を読んでいて

「この人なんでこんなに意地悪なんだろう?」と思ったとしましょう。

そのときに

「悪役だからそんなもんか」のように考えてはいけません。

浅い役作りになってしまいます。

例えば、

「コンプレックスが強すぎて自分の承認欲求が満たされてないからだ!」

のように自分とも共鳴するような設定することが大切です。


そして

感情的なセリフや、何気ない仕草にリアリティを与えるのは

「葛藤・摩擦」の存在だと思います。

結婚を避け続けているのは、子供ができない体だというのを隠してるからかもしれません。

友人に執着するのは、親からの愛情が受け取れなかったからかもしれません。

ヴィーガンになったのは愛する娘がアレルギー体質だからかもしれません。


 上の例のように、

できるだけ脚本に沿いながら「葛藤・摩擦」を設定します。

ときには脚本に無くとも「裏設定」として設けても良いかもしれません。

(脚本と矛盾が生じないように!)


「摩擦・葛藤」は、感情を爆発させる「引き金」になります。

つまり、「引き金」を用意すれば

セリフやアクションが自然にできるということです。

セリフが自然に口をついて出る、衝動的に行動できる

というのは最高にワクワクする状態です!!


なので、ここが役作りの一番大切なところだと思います。

「引き金」がないと、適切な感情が湧いてこないし、

感情が湧いてないのに言葉を発しても

「形を演じてるだけ」になってしまうと思っています。

「心が動くから行動しちゃった」という状態が大切だと思います!

さあ、まとめますと!!


自然に、かつ心が動く芝居をするためには

「引き金」が必要。

何が「引き金」になるかは人それぞれ。


だからその人の「摩擦・葛藤」を設定すべき。


「摩擦・葛藤」を設定するにはその人の生い立ちが分からなければ!

だから①身体面②社会面③精神面の骨格づくりが必要だ!


ということはやっぱり、脚本をしっかり読もう!!!


というお話でした!

まとまっていますかね?(笑)


以上が、役作りでワクワクするために大切なことでした!

最後までお読みくださりありがとうございました。


ご意見ご感想はもちろん、

皆様の応援も励みになります!

引き続き、宜しくお願い致します!




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