『白髪鬼』が描きあがるまで
まずはイメージを下描きするのはいつも通りです。
私の場合結構ラフから大きく変わらない事が多い。
ただ今回は『角』の長さや曲がり具合などで悩んだ。
一本が良いのか二本なのか、角度は・・・
たまにこういうトラップがあるんですよね、
マロ眉毛が悪いんですよ、マロ眉だから角とのバランスがね、
どうにも上手く取れないんですよ、でもマロ眉は決定事項なんです、
だれの?私のですよ。
結果、短い角に決まりました。
イメージしたのはヤギです、山羊。
髪の毛は最初から決まっていました、
まーるいシルエットで、後ろにためた感じで、派手に段をつけて。
選んだ紙はクラフト紙。
髪の毛を白くしたかったので、この髪をチョイス。
白との相性が個人的に良いと思っているので。
下描きをいつものようにライトテーブルでトレース。
でもクラフト紙は透けにくいので、実質3~4割くらいしか
トレースできないのが実情(笑)
そういう時は手で影を作ってやると結構見えるので、
残り2割くらいはそれで補うしかない。
そしたら後は下描きを見ながら修正と描き足しをしていきます。
同じ絵を2度描くのは飽きるので、
結果的に下描きとは変わってしまう(笑)
いや、変わると言うか、変えたくなると言うか、
下描きで気になっていた部分を折角だから直したい・・・
そんな感じっすね。
丸ペンで周囲をほぼほぼ線入れし、
細かい部分はインクペンの0.25mm~0.5mmを使い分けて描く。
ベタ部分は油性のマジックです。
基本的には線の組み合わせて濃淡を表現。
特に髪の毛ではそれを大胆かつ繊細に活かしてます。
明るさと暗さを強めに描き分け、メリハリを付けました。
それはこの後の工程の為です。
その工程とはハイライトです。
白いペンを使って塗っていくのですが、
このペンはちょっとクレヨンっぽいので、
力の加減でまぁまぁ濃淡を出せます。
それをペン入れした部分に重ねていくと、
個人的にとても良い効果がでるんですよね。
装飾部分に使うと金属っぽさも出るので、
その上から修正ホワイトを使用し、ハイライトを
より強く出す場所を作って、今度は白同士での濃淡を
出して行きます。
眼球や髪の毛等にもエフェクトを入れて完成です。
クラフトとペン入れ部分を殺さずに白を使うのがポイントですかね、
落ち着きが良くて、この手法はとても気に入っています。
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