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『逆襲』が描きあがるまで

2021年一発目に予定している展示会のオファーをいただきました。

さて、この度のテーマは『牛』
丑年ですからね、いいテーマだと思います。
私は来年は人類の反撃の時だと信じておりまして、
その想いを牛に込めて描かせていただきました。

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この逆襲には2つのテーマがありましてね、
1つはコロナへの逆襲、もう一つは牛肉を食べてきた人間への逆襲。
ホラーマニアとしては肉と言えばチェーンソウ
牛の被り物にするか、牛そのものにするか迷いましたが、
思うがままにペンを走らせてこうなりました。
二足歩行の牛です。

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クラフト紙にシャーペンでザックリ描き、ペン入れしながら描き込みつつ追加、脳内イメージのゴールへ向けて現場で仕上げていく作業が始まります。

使用画材はインク式のボールペン3種類です、どこにでも売ってるやつ。

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髪の毛は今作ではあまり細かくしないのが縛り。
こう・・・ゴッ・・・とまとまった感じ、その束が重ねられている。
サラサラよりは少しゴワゴワな、スプリングのような弾力が・・・
まぁいいや(笑)

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縦に細かくしないけれど、横に描き込みはする。
実際の髪の毛にこんな線なんかつかないけれど、
これをすることで、髪の毛の束に高低差が生まれます。
あと立体感ですね、ここでは髪の毛と言うよりは紙粘土か何かで作ったような毛。あ、そうだフィギュアの髪の毛をイメージしています。

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大まかに、かつ大胆でありながら繊細に。
ゆっくり綺麗に丁寧に。モノクロ作品として完成!
と言えるほどまで高まったなら塗装開始です。

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使用画材はベースにコピック
クラフト紙なのでここは疾風の如く迅速に。
ムラになってマダラになりやすい印象を過去に受けたので、
未だにそれは守っています。

乾いたら色鉛筆で濃淡を出して行きます。
私は基本的に強い色どうしを喧嘩させるのが好きなので、
この色の組み合わせなんか合わないよ!なんてセオリーは私にはない。
思うがまま、ペンが指に触れたらその色を置くのみ。

ハイライトはいつものホワイト。
一度カラッカラに乾燥させた漫画用ホワイトを
溶かしながら使っています。

では、完成したらまた。

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