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MHWI@100を超える者

この日、ついに待ち望んだ出来事が起きた。

狩りを終えて戻ったパイロンオー・如月・STEEL。

集会所で食事をすることにした3人は『悉くを滅ぼすネルギガンテ』の噂について話をしていた。2人はもう会ったんですよね・・・私は夢に見るほど会いたいっす・・・そうボソッと低めのテンションでもらしながら軽くビールを口にクイッと含んだのはSTEELだった。『私はさ・・・その・・・皆よりマスターランクが低いからさ、いつも受けられるクエストが限定される、だから2人には本当に迷惑かけてるって思うんす・・・』『迷惑?何がだ、言ってみろ』目を細めて睨むように如月がSTEELを見つめる。STEELから見るとその眼光はあまりに鋭く、睨みを通り越えて白目だった。『まぁまぁ、負い目みたいなものを感じてるだけで申し訳ございません』パイロンがいつもの調子で肉を右手に持ち、左手で持ったビールのグラスを如月の頬にペタリとあてた。。。『つめた!何すんだてめぇ!』半分ふざけたいつも通りの取っ組み合いが始まり、ギルドの食事担当アイルーが二匹やってきて『いつものこと』と言わんばかりの顔つきで髭をピンと上に立てながらテーブルの料理を撤去し始めた。

『気にすんなSTEEL、俺たちはよ、ランクがどうのこうのでお前をみちゃいねぇんだからよ、素材も手に入るし金にもなるんだ、何が問題だ?俺たちだって実際は美味しいんだからよ』取っ組み合いを見守るSTEELの横にドンと座り込み、アルコール度数最強と言われている『NANA』をラッパ飲みしながら、まるでナナ・テスカトリの炎のように熱い吐息をフーッと吐き、STEELの肩にポンと手を置いたのは遅れて来たアラゴノレンだった。『俺はよ、あいつらの取っ組み合いとか見てるとよ、なんかこう・・・楽しくてしょうがねぇ、俺はこの場所が好きなんだよ、仲間といられるこの場所がよ』

『この場所・・・ですか・・・でもどうしても自分が情けなく思えてしまって・・・このチームに居てもいいのかなって』STEELがふさぎ込む。

『お前の出来ることを一生懸命やったらいいんじゃねぇの?仲間の為に』

コツコツとヒールを鳴らし、ギルドの受付嬢がSTEELの側までやってきて、カードを1枚差し出した。

『おめでとうございます、先ほどの狩猟で得たポイントにより、STEEL様はマスターランクが100となりました。今後の更なるご活躍を期待しております』そう伝えるとドレスを翻し去って行った。

『え?????私????マスターランク100????エ???』

STEELがカードを見ると『お前は仲間だ』『おめでとう小僧』『嬉しくて申し訳ございません!』と言うメッセージが書かれていた。実は前回の狩猟でランクが上がった事を事前に知っていた3人からのサプライズで、ギルドにお願いして今日まで黙っていたのでした。

号泣しながらSTEELが言った・・・。

『ううう・・わだし・・がんばりまず!!!!』

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