合成の話その1
こんにちは。配信エンジニアのウメムラです。
折角だから生成AIの機能で愛するAdobeさんに写真を作ってもらいました。
タイトルは「砂漠で踊るサムライ」全く踊っている感が無いですね・・・
そもそもAIによる踊る定義って何でしょう・・・
映像の合成は面白い
ATEMでのライブにて合成機能の話
最近はこれって合成なの?とかAIの登場で合成なのかなんなのかわからない。そもそも実在するの?とか世の中はもう信じられないものばかりですね。
でも配信での合成は基本あそこまで高度ではないので、たとえTricasterやKAIROSを使ってもまだそこまで「これ合成なの?」というのは難しいです。
でもわかりやすい合成というなら単純な合成というのが一番です。
ATEMでは何ができるというと単純合成の組み合わせみたいなものが工夫すれば色々できます。(Atemのスイッチャーの種類によりますが・・・)
今回はATEM SDI EXTREAMEでの話になります。
Super Multi Sourceという合成
Atemで一番使われるのはUSK(アップストリームキー)。
でも数に限界がある(4ソースまで)。とりあえず映像のミックス(合成)だけでも!というときのこれは非常に役に立ちます。
違うカメラでとられたもの、ZOOMなどのリモート出演とスタジオの2ショットや4ショット。背景含めると5ソースの合成が可能です。
早速やってみます
今回は2ショットの依頼なので右下の2画面ソース、カメラをそれぞれにアサインします。
映像はこの通り
ここから一気に時短作業で進めます。時短の為に映像を元のソースサイズにします。
注意
ATEMは基本素材以上のサイズにはなりません!
X軸は0 Y軸も0 スケールは1.0
で元の大きさの映像になります。これ以上大きくなりません。
映像をクロップして半分のサイズにします。
ATEMのX軸は32で割って0が中心。そこからマイナスで左、プラスで右に行きます。
ではこの映像を X=8.2 クロップで左右を8づつ削ります。
あとはもう一つの映像を同じ処理してマイナスを取ってあげると・・・
あっという間に2ショット仕切り付きができます!ここをベースに色々アップストリームしていきます!
Atemの基本は数字を覚えることです!ここが分かると仕事が早くなります!
余談
今回のサムネイルをAdobeの生成AIに書いてもらいました。これが出た当初から色々滅茶苦茶な指示出していましたが、無茶苦茶なだけに生成に時間がかかります。そんな即答なものは出来ないでしょう・・・でも近い将来AIがスイッチングするなんて時代が来ると思います。なぜなら音声認識で画面が切り替わるなんてものがありますからね・・・
次回はUSKの話をちょっとします
StudioKでこのマルチソースを体験してみませんか?