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ご挨拶(アートデザイナー 桧原くろこ)

「これ、すごく面白いから読んでみて」
ぽん、と手渡された一冊の本。
それまで児童書しか読んだ事のなかった子供の頃の私にとって、
その本の最初の記憶といえば、手触りの良い素晴らしい絵の表紙と、ぎっしりの小さな活字、初めて見る二段構えの、けれども見る人を魅きつける美しさをもった本でした。

その本こそ、初めて奈須きのこ氏を知るきっかけとなった、空の境界。
読み進める手は止まらず、下巻まで一気に読んだ憶えがあります。
何度も小川マンションの間取りのページを捲った事、
子供だから遠くの映画館へ観に行けず悲しんだ事、
DVDの鑑賞会を楽しんだ事、
それから様々なTYPE-MOON作品を好きになっていきました。
それは今でも、ほんとうに美しい思い出です。

申し遅れましたが、このたびstudio BBでアートデザイナーを担当させていただくことになりました、桧原くろこと申します。
経歴を簡単に説明しますと、ゲーム業界でパブリッシャーとしてコンシューマゲームの制作(2D,マップ3D)に携わり、退職後は倫敦を拠点にヨーロッパを放浪したり、フリーランスとしてアニメ業界のお仕事に関わらせていただいたりしました。
またゲーム業界へ戻ろうと準備していた矢先、突如始まったstudio BBの募集にこうしてはいられないと応募したのが、事の次第であります。
現在、新納さんが挙げられている 1.TYPE-MOONの既存タイトルの関連作…に携わっておりまして、手がちょろっと空いた時は3DCGでTYPE-MOON世界のどこかを......こちらもいつかお見せ出来たらな〜と思っております。

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私にとってTYPE-MOONとは「これが終わったら先の人生、何を楽しんだらいいか分からないランキング」のNo.1です。
(ちなみにNo.3はゲーム・オブ・スローンズでした)
きっとこんなふうに、作品を待ち望んでいて、自分と同じように思っている方がいらっしゃるのではと思います。
TYPE-MOONファンの方々、また、まだTYPE-MOONを知らないよという方々にも楽しんでもらえるゲームを誠心誠意、制作していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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桧原くろこ/art designer