はるゆたかで名刺を作る!?

以前、江別市で活動する市民団体・江別創造舎様の名刺を作成いたしました。
名刺を作成するにあたって、デザインに「江別カルタ」「江別市らしさ」を取り入れたいとのことだったのですが……非常に難儀しました。

「江別らしさ」？

レンガ、ナナカマド、サイロ、江別市の市章、石狩川……いろいろ挙げられるとは思うのですが。名刺のデザインに落とし込むとなると、なかなか難しいです。
これらのイメージをイラストなどにして、名刺に添えるとか考えられたのですが。それでは「らしさ」が出ないなと。
いろいろ考えた中で、江別産小麦の「はるゆたか」を使うことになりました。デザインに使うのではなく、小麦そのものを使おうと。

はるゆたか

江別市は石狩管内でも有数の小麦産地であり、中でも有名な品種が「ハルユタカ」です。 （江別市公式サイトより）
江別製粉でパン用の小麦粉として販売されていたり、江別で製造されているラーメンの麺やクラフトビールにも使われています

この「はるゆたか」の麦わらを混ぜ込んだ用紙があったので、これを使って名刺を作ろうとなったのです。紙は通常パルプで作られますが、これに麦わらを混ぜ込むことで、クラフト用紙のような風合いの紙になります。

さらには「この紙は江別産小麦“はるゆたか”の麦ワラを使用しています」と名刺に文言を入れました。名刺交換時のちょっとした会話のきっかけになるかな、と思ったりしました。

はるゆたかの麦わらが混ざることで独特の風合いに

なお、この「はるゆたか」産の用紙は江別創造舎さんの伝手で入手したもので、一般では入手できません。現在は、この用紙を用意できないと思うので今後も作成できるかは未定です。

これとは別に「北の印刷屋さん」という印刷会社では「はるゆたか」ではありませんが、麦わら入りの用紙を使って名刺の印刷が可能です。
ネットから用紙のサンプルを取り寄せることも可能です。
小麦わら名刺＜エコ名刺＞ | 北の印刷屋さん

江別カルタとは

江別創造舎さんは、郷土カルタ「江別カルタ」を制作しました。江別市内の各種イベントで、江別カルタ大会も催されています。
この「カルタをデザインに使う」というのは、これも難問でした。
結局、「北海道（江別市あたり）からカルタの札が舞い上がっている」という、江別創造舎さんのポスターの図案を名刺サイズに縮小して使いました。

ただ、これだけだと寂しいのでカルタの絵札と読み札を、それぞれ印刷しました。
サンプルでは、野幌屯田兵第二中隊本部のカルタを入れています。
ただ、これも名刺サイズに建造物を収めるのではなく、中隊本部にある五稜星だけを入れました。