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デジタルハリウッドを修了しました(1)


修了してみて感じたこと

今年の4月に、デジタルハリウッド STUDIO札幌(以降、特記が無ければデジハリ)の「Webデザイナー専攻+WordPress講座」を修了しました。
せっかく勉強したので、デジハリで学んだことや感想を書いていきます。
「Webデザインのスクールって、どうなの?」と思っている方に、少しでもお役に立てればと思います。

なお、本記事は2023~2024年の間にデジタルハリウッド STUDIO札幌に通っていたときのものです。時期や場所によって内容が異なることをご了承ください。
本記事では、デジハリでの学習を時系列に沿って振り返ろうと思うのですが。
その前に、まずはデジハリを修了してみて感じたことを書いてみたいです。

デジハリはお得なの?

Webデザインのスクールを巡っては、いろいろと怪しい噂が流れています。
そういった怪しいスクールについては、「かけだしちゃん」さんの実録マンガがたいへん参考になります。気になる方は、こちらを読んでください。

私も入学する前に、こちらのマンガを全話読んでいました。

では、デジハリについては、どうなのでしょうか? 私の感想としては「通った甲斐はある!」と言い切れます。
なんか宣伝みたいでアレですが……その辺のメリット・デメリットについては以下のようなカンジです。

質問ができる!

Webに限らず、スキルを習得する際に「質問をする」ことに尻込みしてしまう人はいませんか? 特に社会人経験がある方ほど、かえって質問しにくいってことはありませんか?
質問をするときに――

  • 質問に答えない

  • 回答に責任を持たない

  • 「なぜ分からない」と怒鳴られる

こんなのばかりで、イヤになったという経験をされた方が多いのではないでしょうか?

しかし、デジハリではそんなことはありません。安くはない授業料を払っているのだから、バンバン質問していきましょう!
トレーナーさんたちも丁寧に、分かるまで付き合ってくれるはずです。少なくても、私の時はそうでした。
(ただし、質問の仕方もあるので、その辺のお話しは後ほど)

「こんな簡単なことを質問して良いのかな?」
と気後れすることもあるかもしれません。
でも、そもそもトレーナーさんたちは質問に答えることが仕事なのだから気にする必要はありません。
というか、デジハリに通っている間は学習期間なのだから、わからないことは、どんどん質問するべきです。

苦労は誰かが克服している

まだ、私がflexboxを習う前のことですが。
カリキュラムとは関係ない雑談の中で「レスポンシブデザインで画面幅に合わせて段組が変化するのは難しそう」と言ったら、その場でCSSで簡単に解決できることを教わりました。

初学者にとっては難しいことでも、ベテランの先人たちはとっくに解決済みです。それも初学者には思いも付かないほど、あっさりと。
繰り返しますが、学習期間であれば知らないことも恥ずかしいことではないので、とにかく質問しましょう!

オンライン授業は善し悪し?

私は基本的に在宅で、カリキュラムはすべてオンラインの動画を視聴して受講しました。
「学校」というと、みんなで机を並べて先生の話を聞いて――とイメージしがちですが。
デジハリのカリキュラムは動画視聴で受講するだけです。
早朝や深夜など勤務時間にとらわれずに受講、遠隔地から場所を選ばずに受講できます。
私にとっては、このスタイルがすごく助かりました。

なお、自宅にパソコンが無いとか、トレーナーさんと一緒に学習したいなど、教室に通って受講することも可能です。とはいえ、カリキュラムの消化そのものは教室内で動画の視聴となります。

体系的に学べる(と思う)

私の体感では、サンプルを作りながら体系的に学べると思います。
動画の視聴順も簡単なものから順番に、手を動かしながらより多くの、高度なこと(あくまでも初学者にとって)が身につくようになっていました。

デジハリで学習しながら、初心者向けのWebデザインの本も読んでいたのですが、学習の流れは概ね似ていました。なので、初学者向け学習のスタンダードな流れを踏襲している、と考えました。

テキストが無い

デジハリでの学習はすべて動画で配信されているので、教科書がありません。これは私にとっては、けっこうツラかったです。
「後から学習内容を振り返りたい」「動画内では説明が無かった作業の意味を知りたい」といったときに動画は不便です。
動画内で該当箇所を探し出すのはたいへんだし、説明が無いものはわかりようもないです。

なので、私は初心者向けのWebデザインの本も合わせて読んでいました。

『1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座』は私が学習をはじめた頃に、ちょうど改訂版が出版されたので、こちらを読んでいました。

もちろん、動画と完全に内容が一致するわけではありません。
(動画と説明が異なることだってあります)
しかし、カリキュラムを進めるために動画を見ながら、より知識や技術を定着させるために本を読むというやり方は私にはピッタリでした。

Webで検索して解決は難しい

個人的には、初学者が不明点をWebで検索して自己解決するのは難しいと考えています。たいてい「何が分からないか分からない」状態に陥りがちです。
そういう場合、自分が直面している疑問点を解決するために、「検索したい事例」を「言語化」して「検索」するのは難しいのではないでしょうか。

なので、分からないことはトレーナーさんに質問、調べたいことは本を読み返すことをオススメします(個人の感想です)。

すぐに質問できない

しかし、動画の視聴では講師が一方的に話すだけなので、「その場で疑問に思ったことを質問できない」というデメリットは否めません。
私の場合、動画を見ていて疑問に思ったことは「講義○○の××秒あたりの説明」といったカンジでメモしておき、後ほどチャットツール(デジハリではチャットワークの使用が必須)でトレーナーさんに質問をしていました。

ところが疑問に思ったことは、次の動画で解決方法が説明されていたり、手を動かせば自己解決することも多々ありました。
こういうところはリアルタイムでやり取りできる対面授業の方が効率は良いかもしれません。
とはいえ、時間と場所を選ばないメリットは働きながら勉強する人にとっては、たいへん助かります。

Webは移り変わりが激しい

事前に収録した動画を使用しているので、どうしても時間が経つと内容が古くなります。
Webの技術は特に流れが速く、受講している動画がすでに陳腐化していることもあります。
そういう場合は、トレーナーさんに報告しましょう――不具合があったら報連相する練習だと思って。
たいてい回避方法が示されるだろうし、教材や動画そのものが更新がされるはずです。

カリキュラムだけが勉強ではない

デジハリを卒業するだけなら、カリキュラム内の動画をすべて消化して、課題を提出するだけです。しかし、これで卒業してしまうのは非常にもったいないです!

  • カリキュラム外の動画も視聴できる(Adobeアプリの使い方、デジカメの使い方、著作権について、テキストライティングについて、などなど)

  • 短時間で作品を作るワーク(主にIllustrator、Photoshopを使う)

  • コンペ(ポスターやグッズなど、採用されると公式グッズ化されることもある)

  • ライブ授業(カリキュラム以外のトレーナーさんによる対面授業)

  • 発表会(自分の作品や卒業制作についての発表)

卒業制作発表会以外の参加は任意です。

仕事をしていると手を動かす時間が限られるので参加は難しいかもしれません。しかし、せっかく安くはない授業料を払っているのだから、可能な限り参加することをオススメします。
コンペやワークの作品はポートフォリオに載せられるし、コンペで採用されると受賞歴としてアピールできます。
この辺りのことは、時系列に沿って後日書いていこうかと思います。

ちなみにデジハリ横浜では、2024年1月21日に伊澤彩織さんをゲストにお招きしたという、とんでもなく羨ましいライブ授業もあったそうです。

報告・連絡・相談は自分から

自宅で学習していると、特に何も「報告・連絡・相談」(報連相)をしなくてもカリキュラムをどんどん消化できてしまいます。
こういう事態を想定してか、デジハリではカリキュラムの区切りごとに

  • 課題の提出

  • カリキュラムの修了を承認してもらう

最低限のトレーナーさんとのやり取りが発生します。
これは業務を進めていく上での「報告・連絡・相談」の練習となっています。

またカリキュラムと関係なく、トレーナーさんからの全体通知やイベントの連絡が週に2~3回ぐらいの頻度で行われます。
この際、「連絡をチェックした証としてイイネだけでもしてください」とトレーナーさんから何度も念を押されます。
これはトレーナーさんが承認欲求を満たしたいわけではなく……チャットツールを使って業務を遂行する際の、最低限の報連相の練習となっています。

仕事をする上で報連相は欠かせません。デジハリで学習しながら、今のうちに報連相の練習をしておこうという試みなのだと思います。
せっかくの機会なのだから、しっかりと報連相のクセを身に付けておいた方が良いです。

どうするスケジュール?

トレーナーさんからの発信にリアクションするのは、ボタンのクリックだけで済みます。
しかし、課題提出のスケジュールは学習者が自分で発信しなければいけません。

でも、自分でスケジュールを立てたことがない人にとって、作業時間を見積もるのは難しいです。
それに「報告したスケジュールが守れなかったらどうしよう」という不安も付きまとうと思います。

でも、これは学習なのだから気にしないでスケジュールを立てれば良いです。
そして、スケジュールが遅れたら「スケジュール遅延の報告の練習」と割り切って報告するだけです。遅れても怒られませんし、ペナルティもありません。
むしろ、スクールに通っている間に大事な報告をする練習はしておいた方が良いです。

卒業だけは遅延不可

ただし、卒業予定日の遅延だけは許されません。これは絶対です。例外はありません。
卒業予定日を超えてもカリキュラムを消化しきれない、または卒業制作が完成しなかった場合、延滞料の支払い退学といった措置になってしまいます。
ここだけは容赦が無いので、注意してください!

パソコンのリテラシーが求められる

デジハリでは、パソコンの基本的な使い方は教わりません。
しかも、チャットツールをはじめとして、意図的にデジタルツールの運用が求められます。卒業制作になると、iOSとWindowsを使い分けてのチェックが必須となります。
これは制作会社に就職したときの練習も兼ねているのだと思います。

就職すると企業内のレギュレーション(運用規則)が決まっているので、操作を覚えれば適応も簡単なのですが。
デジハリではレギュレーションが明示されていないので、初めてのツールに触る人は面食らうかもしれません。
この辺りのデジタルツール周りのことは後ほど、ケースごとに書いていこうかと思います。

Adobeのアプリは自分で習得

カリキュラムには、PhotoshopとIllustratorの講義もあります。Webデザイン作成の動画でも、最低限のショートカットキーの使い方などは説明されます。
しかし、これでアプリを使いこなせるようにはなりません。これは断言できます。

スクールではワークやコンペ、ライブ授業でアプリに触れる機会を提供しているのですが、それでもまったく時間は足りないと思います。
フリー素材や有り物のデータだけでも卒業制作は作れるとは思うので、Webデザインと並行しながらAdobeアプリの自習を進めていくのが良いかもしれません。
なお受講料を払えば、Adobeのアプリ専門のグラフィックデザイン講座も受けられますが、こちらはまた別の話なので割愛します。

今回は感想文だけでした。
次からは、実際のデジハリでの講義を時系列に追いながら振り返っていこうと思います。

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