5月ライブ配信が終わって&トラブル&ライブ配信とはいったいなんなのか

いっぱいゲロ出そうになたライブ配信5月も終わりました。

僕がやった5月ライブ配信はこんな感じ。
5/3 セカロイ&Len Kawaramachi Kyoto、KENT VALLEY
5/10 セカロイ&Len Kawaramachi Kyoto、山本啓(Nabowa)
5/16 一乗寺フェス、こじまいづみ(花*花)
5/17 セカロイ&Len Kawaramachi Kyoto、長谷川健一
5/22 bud music、THE BED ROOM TAPE(Nabowa)
5/24 一乗寺フェス、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)
5/30 和紗
5/31 一乗寺フェス、リクオ

今までライブ配信はあくまでプロモーションっていう空気感を感じてた自分としては、こんなにライブ配信が主流の流れになるとは思ってもいない展開でした。

5月ライブ配信が終わって

とりあえず終わって何より。
一乗寺フェスのミュージシャンの層の厚さを感じながら、セカンドロイヤル・bud musicと京都の2大レーベルと一緒に出来てよかったなぁと。
どういう形式でやろうか最後まで悩んでいた和紗も、Kayacc Klavierという長岡京にあるヴィンテージピアノ専門店でYoutubeLIVEで出来たのも良かったなぁと。

機材的にも基本セットでなんとかなって何よりです。
ATEM mini PROもなんとか届いたし。

トラブル&トラブル&トラブル(多分解決編)

前回のnoteでも書いたトラブル。
まずはこちらの映像を御覧ください。

びゅーてぃふぉー・・・(CoD4 マクミラン大尉風)

見ていただきたいのはこちら。

はいすいませんトラブル発生してるんで一回切ります!
と、初っ端から大声出してる僕がそこにいた。

なんやねんOBS。なんやねんWindows。

そう思っていたものの、やっとこの謎のキー下がりスローで気づきました。
「サンプリングレートが悪さをしてやがる」

ファッキンサンプリングレート

だいたいのライブ配信のサンプリングレートは44.1Khz(CDで使われてるやつ)。
OBSもそれに合わせていたんだけど、それがいけなかった。。。

映像機器のサンプリングレートは48Khz。
ライブ配信の推奨サンプリングレートは44.1Khz。
OBSのエンコーダーの設定は44.1Khz。
ほないいじゃない。エンコードするのが君(OBS)の仕事やろ。

けど、ちゃいましてん。
Macばっかり使っってて、気にならなかったんやけどWinはRealtekというオーディオドライバーが入ってて、ヘッドフォンにも周波数設定があったと。なおかつ、オーディオインターフェスでの設定もあると。
今までの元凶は君やったんか。。。

という訳で、翌日の一乗寺フェスのリクオさんの会は緊張しつつも、全部の機器を44.1Khzにする事で音ズレもせずスムーズに解決しました。ちゃんちゃん。

色んな犠牲を払っていい勉強になりましたわ。。。

つまり、ATEM miniからWinにキャプチャーするなら、全部48Khz。
オーディオインターフェース噛ませるなら、オーディオインターフェースとWinのオーディオドライバーと配信アプリのエンコーダーが全部44.1Khzが推奨。
ということになるはず。きっとそう。
お疲れさまでした。

ライブ配信とはいったいなんなのか?

実際にライブ配信を体験した出演者や視聴者はわかったと思うんですが、ライブ配信は生のライブとは別物です。
同じベースで楽しむのは無茶な話。
だって絵だもん。

Youtubeとか動画配信がノーマルなこの時代に、ただ画質や音質とかクオリティを上げるっていうのはハッキリ言ってナンセンスです。
THE FIRST TAKENPR MUSICCOLORSと同じ土俵で戦って勝てる訳ない。
だって、ライブ配信の時点で画質も音質も絵の雰囲気も仕様で下がってる訳です。
なおかつ、ライブ配信で高画質・高音質になっても、MVやライブPVに近づいてリアルじゃなくなる訳です。
不気味の谷みたいなもんです。

ライブ配信に必要なのは
「現場の空気感」
「出演者の心境が分かる演出」
「どういうスタッフが働いて、どういう気持でみんなで作り上げてるか」
の3点です。

ライブ配信の美学

昔、ガチのライブ撮影してる人に「ライブ撮影で動いてないカメラはカメラじゃ無い」って話をされて、実際に有名アーティストのYoutube動画を見せられてすごく納得しました。
映画もそうだけど、全てにアングルに意図がある。
別の人に僕のMV撮影を見てもらった時も「無音で見て曲が伝わらなければ意味がない」と言われますた。
意図が無いカットを入れるなと。それも納得。

でもライブ配信は果たしてそうなのかと言われると、僕はそうじゃないと思うんです。

もっと無駄があって、視聴者が入り込めるスキがあって、でも絶対にグッと来るカットがある。
昔、自分のバンドのアンジェリカレイダースでドラムを叩いている時の打ち上げで、京都のネガポジというライブハウスでブッキングマネージャーしてたタケオさんの「セットリスト流れの中で、一発だけセットリストのグルーヴにあったスネアを叩け」と言われた事を思い出しました。
うちのおとんも新風館時代に、照明ほぼ独学なのに「限られた照明演出の中で一箇所だけ確実なキメを作れ」と言ってました。

そこから、僕も一箇所だけ絶対にグッと来る。乗れたり泣かせたりする箇所を意識する、音響や照明や映像を意識するようになりました。

でも、タケオさんの「大事なことは夜決まる」ってセリフは酔っ払ってたらいつまでたっても決まらんと思ったし、おとんの照明ほぼ独学なのも、この歳になったらどうなんと思います。

僕が普段ライブ配信でやってる業務が
・会場のレイアウトを考える
・カメラ、照明、音響機器のリストを考える
・積み込む運ぶ
・カメラの場所やレンズをチョイスする
・PAする為の音調整する
・照明の配置考える
・延々とネットスピードを図りつつ、テスト配信して問題ないか確認する
・配信する素材の確認して、必要なら編集やCG付けたりする
・配信管理する
・カメラのスイッチングする
・撤収!

という、音響業務・照明業務・映像関係・配信業務と本来4人欲しいことを一人でしてるので、どこでキメにかかるかってのは常に意識してます。

正直、これを一人でやるのは業界的にも良くないとも思う。
人も育たないし、主催者もお金の感覚おかしくなるし、トラブルにも繋がるし。
でも、一人でやるとすごい気が楽なんす。。。

視聴者を受動的にするな

ちょうど時事ネタ的に、先日一乗寺のインキョカフェで見てたマーティールーサーキング牧師の演説を見てください。

https://www.youtube.com/watch?v=eQ6q2cnVXqQ

これを見て僕はキング牧師の周りにいる人間の誇らしげな顔が目に入ったんだなぁ。
多分それはきっと、ミネアポリスの問題があって、twitterで回っていた3世代ぐらい離れたそれぞれの黒人がデモで話している動画を見て、日本にもそういう事があって、でも身の回りでは微塵も感じてないという現実を考えたからだと思う。

つまり、意識してる人間は能動的になるという事です。

それはライブ配信で言うと、ファンであったり、課金をして見てる人であったり、価値を自分で決められる人であったり、価値がある事を教えてもらってる人になると思います。

特に配信スタッフ入れるライブ配信は課金にするべきだと思います。
フリーのプロモーションほど世間に流し見されるものはないですし、見る側も集中しない。
マネタイズ出来ないとスタッフが疲弊していくし、配信する人間がミニマムにやるライブ配信との区別が出来ない。

ちょうど似たことをキングコング西野が言ってたので、よければ見てください。

便利やわー。西野亮廣が思ってる事がだいたい自分と一緒やから、自分で言うより説得力あるし。

6月以降のライブ配信界隈の想像

5月で音楽業界への支援ムードも一区切りついて、でも実際に元通りにならないという事を当事者は感じてると思います。

今後は僕も正直分かんないんすよねー。
ちゃんとライブ配信の本質がわかったチームはやっていけると思うし、あと生のライブと並行して販売できるライブ配信は残ると思う。
オンラインサロンとかコミュニティ形成出来るコンテンツも残るかなー。

視聴者を意識し過ぎのコンテンツは大変だろうから、視聴者同士のコミュニティが作れる方向がええと思います。

そんな事を考えてる僕の6月のライブ配信は下記になります。

○6月14日(日)
磔磔 presents スペシャル配信ライブ 『リクオ × 竹原ピストル』
https://twitcasting.tv/kyoto_takutaku/shopcart/8184

○6月20日(土) 19:00 
ソウルフラワー中川敬 -音曲渡世 ひとり旅
<京都 一乗寺から貴方の家屋敷に門付編 vol.3>
at 一乗寺 CAFE&BAR OBBLi
https://twitcasting.tv/c:dop2020/shopcart/8074

ライブ配信のプレッシャーに負けないようにがんばりまーす

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