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心理テスト

以前に心理テストの絵を描いた。
複数の設定があり、あなたなら何と言いますか、どう思いますか、というテストです。
このテストが作成されたのが約80年前。
ずっと同じものが使われてきたそうですが、現代では通じない物や事が登場するため、改定することになりました。

ネタは尽きない仕事なんですが、テストの内容が漏れるのはNG。
どんな絵かはお見せできません。
そこで絵の特徴についてだけ記します。

心理テストの絵は独特

心理テストは回答者の発露で答えなくては意味が無い。
外部の影響が無い解答がベスト。
とはいえ、人は色々な物に影響を受けます。

パーティーで声をかけられました、何を思いますか?
というテストがあったとする。
どういうパーティーか、どういう人物が声を掛けたのか、そういうことも自身の発露で考えなくてはいけない。
だが往々にして回答者は添えられた絵に描かれている会場、人物を見て妄想を膨らませる。
それはつまり、絵から受ける印象で回答が左右されている、といえる。

だったら全部、文章だけで説明すればいいではないか、と思うでしょう。
そうもいかないのが複雑なところ。

絵だけで考えてほしい場面、というものや、
文字で場所を、絵で何が起きているかを記し、それについて回答する、
というテストもあるのです。

例えばレストランにいます。と文章があり、
3人座っていて1人が手を上げている人の絵があり、
何と言ってますか、という質問があったとする。

面白いのは、
3人座っていて1人が手を上げている、
という文章を読んだ時と、
3人座っていて1人が手を上げている絵を見た時、
では印象が異なる、ということ。
文字にしたほうが、3人、ということが強調されて…(おっとこれ以上は心理に関わるから内緒)

兎も角、絵が必要な設問があります。
そして、シチュエーションを理解したらすぐに忘れてほしい絵、
つまり、印象に残らない絵が心理テストで求められた作風でした。

絵は下手でも印象に残る。
巧くても残る。
鼻の形状一つでも影響を与えるのに、描かなくても「おれ、鼻がない」などと回答される危険がある。
文章化するなら、多くの人にとって最も一般的で、特異でなく、興味をかきたてず、不快でも無く、必要最低限の仕事だけしている絵、
そんな感じです。

で、こんなこと書いて、心理テストを受ける機会に「これが印象に残らない絵か~」と云う印象に残るのも良くないので今読んだことは忘れてください。


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