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矢印の幅がヘンな青看板

日本の道路にはいわゆる「青看板」と呼ばれる行き先を示す案内板が非常に多いです。その中で矢印の幅に違和感のある青看板の一端を紹介します。

どうしてそんなに細くなった?

青看板の中には矢印の太さが行く先の道幅を表しているときがあります。

同じ国道341号なのにこの違い

よく見ると鳥とコラボしているこの青看板、なんとなく右の道の矢印が狭いように見えます。それよりも国道のおにぎりマークの大きさが全然違うのでそっちの方が目立つかもしれません。
実際に高尾山方面は酷道とも言うべき道で、もしかしたら設置した秋田県が親切にも狭いから覚悟して通ってねと警告してくれているのかもしれません。

矢印の幅が道幅を表す…とは限らない!

上のような矢印の太さから道幅が直感的にわかりやすいタイプの青看板は全国で見られます。
しかし下のような例外もあります

例外その1。

まっすぐ進んだ方がよさそうな気がする

この青看板は矢印の太さから見ると直進の方が道幅が広そうです。確かに直進2車線、右斜め方向が1車線なので直進の方が広いですが、行き先を見ると細い右斜め方向に遠そうな地名が書かれています
これは国道464号北千葉道路の青看板で、2車線の側道から本線が分岐するランプウェイの入口に設置されています。当然ながら右斜めの本線の方が信号が少ないので、多くの車は本線の成田・佐倉方面に進むことになります。
たしかにランプウェイは1車線で細いけど、その先の本線は2車線で側道の2車線と同じになるので、細い矢印で分岐を描くのは誤解を招くような気がします。

例外その2。

明らかに左が細すぎる

この左方面の矢印、超細いです……めちゃくちゃ狭いんだろうなあと思ったらこれには訳があって、実は左の道は路面電車の通り道で、おそらく車がこの道をなるべく通らないように右方面へと誘導しているようです。実際にどっちの方向に進んでも平行に進んでいくだけなので、車両の通行量を減らしてなるべく路面電車の運行を妨げないようにしているのだと思われます。
京阪に優しい滋賀県ですね。
遠景はこちら↓

軌道とのY字路。まっすぐ矢印の規制標識はY字路の先の交差点のもの

右の道は片側1車線の普通の道に対して、左の道は軌道の複線よりも広い幅なので、道幅としてはそんなに細くありません。ただ、ほとんどの道路が軌道敷になっているのは珍しいかも。


これからも気になる道路風景を紹介していきます。


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