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保険代理店って・・・

さて、今から遡ること数十年前、各損害保険会社は販売網を拡充するすることに必死でした。

既に他社の代理店をしていても自分の商品を取り扱ってもらえるよう攻勢をかけたり(乗合といいます)、新たに新規で代理店登録をしたり、研修生(将来代理店として独立してもらえるよう一定期間の研修をする制度)を採用したりすることが、損害保険会社の営業社員の大命題でした。
一般的には、金融機関や専業代理店や自動車ディーラーや自動車修理工場、不動産会社など自動車保険や火災保険の取り扱いが見込めるところにはすべからく代理店を登録していました。
新規で登録できることろは猫も杓子も登録していました。自賠責の取り扱いなんか年に数件しか見込めないような自転車屋さんに、自賠責代理店を登録してみたり、いったい何の保険が取れるのか分からないまま行政書士や塗装業者に登録してみたり・・・。
無理に登録したものだから、当然代理店の登録料や自賠責保険(収納済印を預ける際)の保証金をダ代理店が負担するわけもなく、社員が立て替えたかどうかは分かりませんが、もし立て替えたとしてもすぐに転勤ですから回収は出来ませんね。
研修生も、それなりの地位にある方を(無理やりかどうかは分かりませんが)、現在の仕事を辞めさせて採用していました。

にもかかわらずしばらく前から、経費がかかるとか採算が取れないとか効率が悪いとかなんとか言ってかどうかは分かりませんが、突然損害保険会社は代理店を整理し始めたのです。
自社の百パーセント資本を出資した子会社代理店を作って、廃止した代理店の契約を吸収していったのです。
兼業で代理店をしていた人たちは、まだ本業があるからいいですが、それなりの地位を捨てて研修生として保険業界に飛び込んで、専業代理店としてやっていた人たちは、生活がかかっています。
保険会社は代理店を整理するために、代理店の収入となる代理店手数料率にさまざまな条件を付けだして、条件が到達できなければその手数料率を下げていくといったことを始めました。

いったいそのような代理店の方は、保険会社をどのように思っているのでしようか。

国内大手と言われる生命保険の主な販売網は、社内の営業職員です。
営業職員を採用するのは、営業職員です。
損害保険は、その社員が販売網を増やしていましたが、生命保険は営業職員が営業職員を採用します。
採用した営業職員は、採用された営業職員の成績が自分の成績に評価されます。
なので一生懸命採用活動をします。
時にはハローワークの前に待ち伏せしたりしなかったりしているのかどうかは分かりませんが・・・。

近年では、販売網のチャネルも増え、通信販売や来店型ショップなどが乱立しているので、各保険会社も競争力を高めないとやっていけないのでしょう。

でもそのしわ寄せは契約者にも飛び火しているかもしれません。
簡単にもしくはムリに登録、採用し、その後廃止、退職することで、契約者の方たちは知らないうちに担当者が来なくなったと思ったら、担当は居ないっていうことにもなりますよね。
いつの間にか、担当が変わっていて、自分のことを知らない人が突然あいさつに来たりということもありますよね。
もしくは契約の継続が電話や郵送で来たりして、対面で相談が出来なかったり出来たり・・・。

保険会社に対する苦情が減らない原因のひとつは、こういうこところにもあるのではないかと思ったり思わなかったり・・・。

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