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ソプラノサックスのススメ 吹奏楽小編成バンド向け

みなさんこんにちは!今回は小編成バンドに向けたソプラノサックスのオススメの使い方を紹介していきます。

通常の吹奏楽の編成ではソロやワンポイントで使う楽器ですが小編成バンドでは使い方次第では絶大な効果を発揮してくれます!
小編成バンドでもサックスパートに上手なプレーヤーがいる場合やサックスパートに人数的な余裕がある場合は是非活用していきたいところです!

ソプラノサックスを使う上で気をつけたい事があります。それは…..

「あくまでもサポートに徹して目立ち過ぎない事」です。

音色が明るく音域も高いため聞き手の耳に届きやすいのがソプラノサックスの特徴ですが、元々吹奏楽の編成では入っていない事がほとんどです。曲の最初から最後まで鳴って目立ってしまうと全体のサウンドを壊してしまう場合があります。

メインの楽器ではなくポイントポイントで足りないパートの補助として使うようにしましょう。

ソプラノサックスの使い方以下のような使い方が効果的と考えます。
ポップスやオリジナルなど、どのジャンルでも基本的な考え方は同じです。


①クラリネットやトランペット等高音域楽器のサポート
②バンド全体の音量UPに
③木管サウンドでのハーモニー作り(高音域)
④オーボエの代替として
⑤視覚的効果(オマケ要素)

一つ一つ解説していきます。
①クラリネットやトランペット等高音域のサポート
小編成ではクラリネットやトランペットが一人や二人という事が珍しくありません。とくにクラリネットは楽器の特性上少人数で大音量を出すには限界があります。これらの楽器にソプラノサックスを足すことによって音の厚みが一気にUPします。またトランペット奏者からすれば自分と同じフレーズを吹いてくれる人がいるのは非常に心強く、高音域の音を外してしまってもソプラノサックスがしっかり鳴ってくれていれば「メロディーがごっそり抜ける」といった事故防止にも繋がります。アルトサックスでもカバーはできますが高音域の音の抜けや音量はソプラノサックスに軍配が上がります。
 またクラリネットとトランペットと同じB管のため楽譜を移調する手間も省けます。楽譜をみてすぐ吹けるのもポイントが高いですね!

②バンド全体の音量UPに
 これは①の内容と少しかぶるところもあります。
音が明るく観客の耳にも届きやすいためここぞという場面では頼りになります。音量が欲しい場面や曲のクライマックス等重要な場面で使いましょう。

③木管サウンドでのハーモニー作り(高音域)
 主にクラリネットのハーモニーのサポートになります。
クラリネットの音と溶け込みやすくクラリネットだけでハーモニーができない場合は是非サポートに行きましょう。その際はバランスを考える必要があります。
 ソプラノサックスは高音域を大音量で吹くのは得意ですが中音域以下を小さい音量で吹くことが苦手です。基本的は1stの音をクラリネット 2nd以降をソプラノが受け持つ形になりますが音域によっては1stをソプラノ 2nd以降をクラリネットが担当する方がいい場合もあります。また静かな場面でのハーモニー作りにはあまり向いていないのでアルトサックスやテナーサックスを使ったり色々なパターンを試してみましょう!

④オーボエの代替として
 小編成バンドではオーボエがいる事がかなり珍しいです。オーボエソロはクラリネットで代用する事もありますがソプラノサックスの明るい音の方が曲にマッチするケースが多いです。是非オイシイところをもらっちゃいましょう。

⑤視覚的効果(オマケ要素)
 演奏には直接関係ありませんが楽器を演奏中に持ち替えする事は観客から見ると「おっ 楽器2つも持ってる 2つもこなしてなんかすごい」といった印象を与えられます。かっこよく楽器を持ち替えて音を出す以外の事で観客を魅了しましょう!

ソプラノサックスが苦手な事
いろいろな団体でソプラノサックスを使用する場面を見てきて、「これはソプラノサックスでは難しそうだな~」と思った事を書いていきます。

・高音域の音程
・「メゾピアノ」「ピアノ」等小さい音での演奏
高音域は音程をとる事が難しく他の楽器と音程がずれると最悪の場合聞くに堪えない演奏になってしまいます。音程は特に気を付けましょう。
またチューニングB(ベー)以下の音は高音域に比べて他の楽器と音が溶けにくく音量を抑えて吹くことが難しくなります。場合によってはただうるさい音が目立って聞こえてしまう場合があるので注意が必要です。

だれが担当するのか?
 基本的にはアルトサックスのプレイヤーが担当する事が多いですが小編成でのアルトサックスのポジションは非常に重要です。曲やジャンル 全体のバランスにもよりますが、テナーサックス奏者やバリトンサックス奏者が持ち換えた方がいい場合もあるので相談しながらいろいろ試してみましょう!

格安楽器の選択肢は?
 楽器がない団体は楽器を調達しなければなりません。格安楽器という選択肢もありますが・・・ 
 10万円以下の格安楽器をいろいろ見てきましたがソプラノサックスに関しては避けた方がいいでしょう。木管楽器は金管楽器に比べて作りが複雑なため低価格イコール楽器の質が悪いという事になりがちです。
音色はある程度プレイヤーのスキルでカバーできますが音程に関してはスキルではカバーできないレベルで悪いものもあります。高音域は正規の運指だと半音ずれるため半音違う運指で吹くなんて事もザラです。

 購入する場合はやはり有名どころのヤマハがお勧めです。音程も安定していてアフターメンテナンスの点や使用者も多いため情報量が多いです。また近くや知り合いの団体から借りるかした方がいいかなと個人的には感じます。

最後に・・・
 いろいろと書きましたがまずはあなたのバンドにソプラノサックスを導入してみましょう!!きっといままの演奏より幅広くいいものになると思います。私の書いた事もほんの一例なのでぜひあなたのバンドにあったいい使い方を探してみてくださいね!

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