トロンボーンとホルン経験者がホルンの難しさを語ります!最終章

今回はホルンの難しさのまとめを書いていきます。

①~⑤の記事でいろいろと書いてきましたが私の言いたいホルンの難しさをまとめると

楽器の構造上音量や音程をコントロールするのが難しく
音域はミスが発生しやす高音域を担当することが多い
ため

と私は考えます。その中でもこの音域の問題が一番ウェイトが多いと感じました。
特にトロンボーンからホルンに移って思ったのが、金管楽器のミストーンが圧倒的に増える上の「G」以上の音が当たり前のように出てくることです。
しかもマウスピースが小さいから高音が出しやすいとかバテにくいとか言った事はなく高音域を出す事は難しいですしバテも普通にきます。

フォルテッシモの場面ではコントロールが難しく音が裏返りやすく頑張ったとしても、後ろにいるトランペットやトロンボーンの圧倒的音量にかき消されたり屋外ではベルが後ろを向いているため客席に音が届きにくかったりと様々な問題があります。

ただホルンを経験して思ったのはこの楽器はとても魅力がたくさんあるという事です。
 ハーモニーがバチっと決まった時の心地よさやクラリネットやサックス群とも溶けやすい柔らかい音色。「吠える」と言われている迫力のある音色も出せますしゲシュトップ奏法やベルアップのカッコよさ等あげるとキリがありません!

いかがでしたでしょうか?この記事は私の吹奏楽での体験をもとに極力専門的な内容を省いて書きました。

ホルンは難しい楽器で特に初心者の方は「周りの楽器の人はどんどんうまくなっているのに私は全然上達しない」と悲観的になるかもしれません。ひいき目なしに見ても楽器の中では難易度が高く、それなりに吹けるようになるようには時間がかかる楽器です。奏者の方は周りの成長スピードは気にせず焦らずじっくりと練習しましょう。周りの方はこのシリーズの記事を読んで少しでもホルンの事を知ってホルンのミスに寛容になって頂ければと思います!!



いただいたサポートは大学を卒業するまで自由に音楽活動をさせてくれた両親への親孝行(お風呂リフォームと旅行のプレゼント) これからの音楽活動資金等々大切につかわせていただきます!