極大射程
ものを一から作り出して書く、という作業は、広ーい荒野を前にして、一本の木の下に穴掘って体を落ち着かせてから、ライフルのスコープを荒野に向ける、てのが第一歩。
後はそこから延々と、見えない的に向かってスコープのピントをじっくりと合わせていく。
的の大きさもわからないけど、的の種類だけはなんとなくわかってるので、途中で他の的が見えそうになっても、心動かされずに我慢しなければいけない。
とにかくずっと、引き金を引けるようになるまでピントを合わせ続ける時間が必要なのです。
そんなに時間かけずに考えなくても、とにかく撃てばいいじゃん!
という人がいるだろうと思って、わかりにくいことを承知で射撃の例えを出してるんですけど、とにかく撃ってしまうと、的が吃驚して逃げ出してしまうこともある、ということを知ってもらいたくもあります。
で、ピントを合わせ続けてる間は、本を読んだりとにかくボーッと考えたり、思考を止められないのです。
端から見てたらそれは何もしてないように見えるかもしれませんが、ずっと指先はピントを合わせ続けているので何もしてないわけではないのです。
なので、その木の下でじっとピントを合わせている時に、外に遊びに行ったりして他の刺激を入れると、もう一度、木の下に腰掛けて、初めからピントを合わせ直し、というハメになるということを皆さんは覚えておいてください!
で、ようやく的にピントが合った時、ようやく撃てるのです。
まあ、撃ったところで命中するとは限りませんが。
まあこれは一から作る時の話で、一度書き始めてしまえば、一度合わせたピントの数字とかがわかるので、そこまで時間はかからないのですよ?
と、これを読んだ皆さんはもうお気づきと思いますが、原稿書いてないことに対する言い訳です、ええ。
それはともかく、今日のキングオブコント2015でのザ・ギースのネタで涙出るくらい笑ったので幸せです。
ザ・ギースにしかできないネタをしっかりと世間に見せつけてすごいなあ、と思います!
最高に面白い小説。みんな読もう!
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