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Logic Proで超リアルなエレキギター打ち込み! Vol.03【エレキ メロディーフレーズ編】

DTM、打ち込みでのリアルな表現が難しいと言われるエレキギター。

ギタリストの奏でる、超かっこいい泣きのメロディを打ち込みで再現してみたいと思いませんか?

この記事では「Logic Proのデフォルト音源のみを使用して、リアルな泣きのメロディーフレーズ打ち込み術」を、動画とテキストを使ってわかりやすく解説します。

また、使用しているDAWはLogic Pro X、音源もLogicデフォルトのものを使用していますが、基本的な部分は他のDAWにも共通しています。


解説動画

【Logic Proでリアルな泣きのエレキフレーズ制作術】

基本的にはこの動画を見れは完璧ですが、記事内ではテキストでの解説もしています。


パスワードは
guitar-ab03
(随時変更します)

ここから先は動画の解説になります

音色づくり

音色選び

まずは音色を選びます。ここではLogic Proデフォルト音源の「Twangy Electric」を選択してください。

「Vol.02 単音カッティング編」で使用した音色と同じです。

検索ボックスに「Twangy Electric」と入力

音色調整

次に音色を調整していきます。

まずはミキサー上部にある「Sampler」をクリックします。

Samplerをクリック

動画の0:28〜の要領で、音を短くします。

短くすることでギターらしさが大幅に増します。重要ポイントです。

リリースタイムを極端に短くします

画面はLogic Proですが、他のDAWでもギターの音は短くすることでリアル感が増すのは同じです。

アンプ設定

次にアンプの設定をします。

今回はデフォルトプラグイン「Amp Designer」から
「03 Distorted → Whatever Works」を選択しています。

もちろん、お好みのアンププラグインで設定していただいても問題ありません。

音を入力

ここまで準備ができたら、実際にノートを入力していきます。

動画の1:02〜のようなメロディアスなフレーズを入れてみました。

現状では機械的ですので、ここから調整を加えていきます。

フレーズの調整

ベロシティ調整

まずはベロシティで曲弱をつけ、自然な感じを演出します。

基本的には、音が高く上がっていくときは段階的にベロシティを上げ、逆に下がっていくときは段階的にベロシティを下げます。

ハーモニクス

動画の1:26〜の要領で、1オクターブ上の5度音を追加し、擬似的にハーモニクスを再現します。

擬似的にハーモニクスを再現

装飾音とスライドダウン

ところどころ、ノートの頭に装飾音を入れます。
入れすぎるとくどくなってしまうので注意です。

また、フレーズの終わりのノートにスライドダウンを入れます。

短めのノートを図のように置き、ベロシティは低めに設定します。

スライドダウンを再現

ここまでを再生すると、動画の1:50〜のような感じになります。

ストップノイズ挿入

弦を止めるときに発生するノイズを再現します。動画の1:58〜を参考にしてください。

まずはノートとノートの間に小さなすき間を作ります。

隙間を作る

すき間に、短くしたノートを入れていき、ノイズを再現します。

ノイズは2〜3音程度を重ね、少しずつズラすと効果的です。ベロシティは50程度にしましょう。

ノイズノートを入力

ビブラート&チョーキング

次にピッチベンドを使い、ビブラートとチョーキングを再現します。

ピッチベンドホイールで入力後、手書きで調整するのがおすすめです。

ピッチベンドでビブラートを再現

ちなみにギターの特性上、基本的にはピッチベンドは上方向のみです。

また、動画の2:54〜の要領でチョーキングも入れます。

チョーキングはビブラートのように揺らすのではなく、弦を持ち上げて音程そのものを変化させる技法です。

エフェクト追加

仕上げにエフェクトを追加します。

ここではリバーブとディレイを追加しました。これはプラグインのリバーブやディレイをセンドエフェクトで使用しても構いませんし、アンププラグインで入れても構いません。

この動画ではLogic Proデフォルトプラグインの「Silver Verb」と「Stereo Delay」を追加しています。曲調に合わせ、お好みのエフェクトを設定しましょう。

ここまでできればギターパートは完成です。

まとめ

仕上がりは動画の3:22〜のような感じになります。かなりリアルなギターメロディが再現できたのではないでしょうか。

Logic Pro付属のデフォルト音源とエフェクトだけでも、工夫次第ではここまでリアルなギターフレーズが再現できます。

今回の基本をもとに、音色やフレーズの研究を重ね、さらなる高いクオリティを目指しましょう!


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