私がバイトで塾講師を選んだ理由について

 私は大学生活において主要な活動の1つであるアルバイトに塾講師という仕事を選びました。そして現在、大学を卒業しフリーターとして塾講師として働き続けているのですが、今までに英語と国語(高校生の場合は現代文)を教えてきました。今回の記事では、なぜ塾講師という仕事を選んだのかという理由、そしてなぜ英語と国語を主に教えているのかという動機、そして塾講師として働く際に目標にしていること、これら3点についてお話ししたいと思います。
 まず最初になぜ塾講師という仕事を選んだのかということについて述べようと思います。ことの経緯は、高校生時代にまでさかのぼります。私は当時の大学生が営んでいた近所の学習塾に通っていました。その学習塾は英語に特化していることで近所に知れ渡っていました。その塾はとにかく理由や理屈・原理を大事にしていて、大学受験対策においても本質的な勉強方法で行っていました。具体例を挙げるとするならば、文章読解においては筆者の主張は後の文で論証されることやその主張についての具体的に理由が説明されるといった原則にもとづいて読み進めること、また英文解釈においては文法的事実から文型を判断するといった感じです。つまり思想がある勉強方法で受験対策をしました。この経験を経て、大学生になった私は自分が学んできた方法を下の世代につなげていこうと考え、それを達成するためには塾講師になる必要があると考えました。この考えによって、塾講師に私はなりました。
 次に、国語と英語を主に教えている理由について書こうと思います。国語(評論文と小説文)と英語(英語長文)には、大学での学習(論文の読解やレポートの作成)に必要な基礎能力があります。それは、論理的思考能力です。論理的思考能力の論理的とは、具体的には、イコールの関係・逆の関係・因果の関係を指します。この能力を伸ばすためには、文章を正確、厳密には筆者の主張を正確に読み取る力、読解力を養う必要があります。もし論理的思考能力がなければ、論文を読むことや自分でレポートを作成することができません。私は生徒が大学生になっても自力で論文読んだり、レポート作成するための最低限の論理的思考能力を入学時までに身に付けてほしいという動機から、国語や英語を教えています。
 最後に塾講師として働いている際に目標としていることについて語ろうと思います。私が目標としていることは、生徒が大学受験勉強を通じて得たことを社会に適用できるよう手助けするということです。言いかえるのであるならば、特に政治の場面においてですが、政治参画の場面において自身の意見をしっかりと持ち、自身の主張に対して理由をしっかりと述べることのできる人間に育てることを目標にしています。現在日本では18歳以上から成人として扱われ、参政権などが付与されます。参政権を持った市民は賢くなければなりません。というのも市民の知性が低ければ、社会はいずれ崩壊してしまいますから。社会を維持するためには、市民は賢くなければなりません。物事をよく見極め賢く判断することのできる市民になるためにはやはり、読解力は必要となるわけです。読解力を身に付けるには大学受験の勉強は避けて通れません。受験勉強で得た読解能力を応用して政治に参画する人が1人でも多くなること願わんばかりです。

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