初めて髪を染めた日。
私が初めて髪を染めたのは、おそらく20歳くらいのことだったと思う。
正確に記憶していないが、高校を卒業して、色んなことを自分の意志で自由にできるようになった頃、カット代だけで1万円近くするような原宿の人気美容院に通い出し、雑誌にのっているモデルと同じ髪型・髪色にした。
鏡に映った新しい私は、もちろん、「相当イケテる」と思えた。
今となっては甘酸っぱい記憶の1つだ。
20代の私にとって、おしゃれは何よりも大事なことだったし、今思えば、あの頃に色々お金を使って試してみてよかったと思う。
新しい髪型、髪色、洋服、ネイル、どんどん試して、「やっぱり違った」と失敗して、そうやって自分に似合うものや好きなものが分かっていく。
それに、色々試して経験したからこそ、今の私は、そこまでこだわらなくてすむ。一度経験したこと、もう満足した。と思える。
若い時、周囲の大人たちに止められることは多いけど、やりたいことはやったほうがいい。
金髪だって、スキンヘッドだって、自分の人生を楽しんだモン勝ち!
年を重ねてからだって、白髪染めだったり、グレーヘアーを楽しんだりしたっていい。
その時々を精一杯に楽しむことが、一番大事なことなのだ。
最後に1つだけ。
20代後半ぐらいから、持病のアトピーが時々悪化することがあって、今は一切髪を染めたり、パーマをかけたりしていない。
周りと同じようにおしゃれができないことが寂しかった時もある。
それでも、昔に色々チャレンジした経験があるから、今は満足している。
本当に。やりたいことはやれる時にやっておいてよかった。
今回のテーマにはそぐわないかとも思ったが、こういう人もいるということが伝わるといいな、という思いを込めて。
そして、近い未来に、肌の弱い人や肌に悩みがある人でも楽しめるような、化学物質無添加のヘアカラーが開発されることを願って。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?