勉強方法の転換期

大学受験まで、自分が勉強する上で、『100%正しい情報だけを完璧にインプットする』ということを大事にしてきた。なぜなら、間違った情報をインプットしてしまうと、アウトプットする際に間違った答えを導き出してしまい、それを修正する時にエネルギーを要してしまうからだ。
最短で大学受験合格を目指すのであれば、100%正しい情報、受験勉強で言えばある問題に対する答えを予め完璧にインプットしておき、それを試験問題で完璧に再現する、ということができれば試験で点数を取る事ができ、大学受験合格をすることができる。これが最もエネルギーロスが少ないと考え、実際、大学受験も現役で、世間で難関と言われる大学に合格ができた。

しかし、大学に入って、研究を始めるようになると、この考え方が通用しなくなった。まず第一に、研究において間違った結果が出ることは往々にしてある。また、教授でさえも間違ったことを言ってることもある。そもそも、100%正しいという情報はこの世の中にはほぼなく、現状の状況に対してどのように論理的に思考し、論理的に正しいと思われる結果を導いていくかということが大事になってきた。
ただ正しい答えを丸暗記するという手法で受験を乗り越えただけでは、論理的に正しく思考するということ能力を身に付けることは出来なかった。

研究はなんとか教授の力を借りて形にすることができたが、『間違ってるかもしれないが論理的に正しい答えを自分なりに導き出す』という能力がないと痛感した自分は、大学院に進学して研究を更に深めるという道を諦め、企業に就職するという道を選んだ。

そして、現在は社会人2年目であるが、会社でも誰かに仕事をお願いしたり、そもそもこの仕事をする必要があるのかを考えたりする時にも、『間違ってるかもしれないが論理的に正しい答えを自分なりに導き出す』という能力が必要だと痛感した。
大学から逃げるように就職したわけだが、結局同じ問題にぶち当たり、避けて通れない問題だと感じた。

そこで、ようやくタイトルの話になるが、勉強方法を転換する必要があると考えた。具体的には、『100%正しい情報だけを完璧にインプットする』ではなく、『状況を整理し、論理的に正しく思考し答えを導き出す』という勉強だ。
そのためにはどのようにすれば良いか、明確な答えはまだ見つかっていないが、ある本を読んでいる時、そのヒントを得た気がした。その本とは、『勉強の哲学』という本だ。この本については、別の機会にnoteで書こうと思う。

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