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MOMATコレクション

MOMATコレクション
2019.11.1- 2020.2.2
@東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3-1)
入場料:500円(企画展に入場したので無料だった)
★★★☆☆

東近美のコレクション展を見るのは、恥ずかしながら初めてだった。企画展「窓展」を目当てに来たので、時間がなくてコレクション展は無理だろうと思っていたら、たまたま夜間開館日で20時までだったので見ることができた。(毎週金・土曜日は20時まで。)


第一室はハイライト。重要文化財に登録されている作品をはじめ、同館の選りすぐりの作品たち。

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原田直次郎の騎龍観音はなかなか迫力があった。海外で油彩画を学び、生み出したこの作品は不評にさらされ、護国寺のお堂に長く奉納されていたというが、これが纏うオーラからは渾身の力と技術を結実させた作品だということがわかる。

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岸田劉生自画像。


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須田国太郎。


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安井曾太郎。こんなほどよくポップなテイストで人が描けたらいいな。


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岡本太郎。


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イサム・ノグチ。


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とても良かったのが、第10室の中村正義の作品群。衝撃的に好きな絵だった。「源平合戦絵巻」シリーズという大型作品のシリーズで、引きで見ても寄りで見ても素晴らしい。この作品群と作家に出会えたことで、この展覧会の満足度が爆上がりした。

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画面全体で見た時の構図が良い。


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全体も良いがディテールも良い。近づけば近づくほど迫力が増す。

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人や馬などの動物もたくさん描かれているのだが、その表現が面白い。体と衣服が一体になっているように見えたり、身体の形もデフォルメされていて、西洋の絵本に出てくる悪魔のように見えたり。それなのにモチーフは源平合戦という古典的なものであるという対比がユーモラスだ。


実に3フロアにわたるコレクション展は、ひとつずつ見ていたらキリがないし疲れてしまうので、前を通って気になった作品だけじっくり見るというスタイルだったが、ジャンルを超えて豊かなコレクションが楽しめてよかった。特に中村正義良かった。(しつこい)
あとで展覧会HPを見ていて気づいたのだが、2Fの「ギャラリー4」という部屋を見逃してしまった気がする。。ジュリアン・オピーや奈良美智をみた記憶がない。惜しいことをした。

展覧会URL
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/permanent20191101/#section1-4


ps 工芸館について
東京国立近代美術館の分館である工芸館は金沢への移転を迎えるため、東京では最後の展覧会を開催中だ。行かなければと思っているものの、イマイチ行きたい!と思える企画でないので足が重い。義務感だけでは足って動かないのだなと実感する。いや、でも行かなきゃな(義務感)...。
「所蔵作品展 パッション20 今みておきたい工芸の想い」
https://bijutsutecho.com/magazine/special/promotion/21145


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