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展覧会記録

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備忘録。2018年春以降。学芸員資格を持っています。内容はもちろん、会場構成にも関心を持ちます。写真は加工してたらアップが遅くなってしまうので撮ったまま載せてます。あしからず。
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#東京国立近代美術館

隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則

隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則 2021.6.18-9.26 @東京国立近代美術館1F企画展ギャラリー(千代田区北の丸公園3-1) 入場料:1300円 ★★☆☆☆ 隈研吾建築の中でも公共空間に迫った展覧会。 タイトルに突如現れる「ネコ」に不思議な顔をしてしまうが、テキストをよく読むとこれまでの「ハコ」もの建築から卒業し、「ネコ」に学ぶ公共空間をつくることを提案しているのだ。 「ハコ」は文字通り、建築の内部で過ごすこと。 「ネコ」はハコから脱出し、ハコと

イサム・ノグチ 発見の道

イサム・ノグチ 発見の道 2021.4.24-8.29 @東京都美術館 企画展示室(東京都台東区上野公園8-36) ★★★★☆ 会期のはじめの方に行ったので空いているかと期待したが、なかなか混雑していた。彫刻家・芸術家として好きな人と、akariシリーズなどの家具デザイナーとして知っている人がいると思うと、この人気も頷ける。 いちばん最初の展示室の入り口にあった有名な作品「黒い太陽」。 最初からかっこいい…!! その奥には、大量の「あかり」というイサム・ノグチデザインの

所蔵作品展 MOMATコレクション / 男性彫刻

所蔵作品展 MOMATコレクション / 男性彫刻(コレクションによる小企画) 2020.11.25-2021.2.23 @東京国立近代美術館 本館所蔵品ギャラリー4F-2F(千代田区北の丸公園3-1) ★★★☆☆ 眠り展チケットで入場できる、東京国立近代美術館のコレクション展。 これまで何度か企画展のついでに見ているが、ほどよい定番作品と入れ替え作品の比率だなぁと思う。あぁこの美術館に来たなぁって感じるおなじみのものもあるし、こんなのも持ってるんだーっていう新しい出会いが

眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで

眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで 2020.11.25−2021.2.23 @東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー(千代田区北の丸公園3-1) 入場料:1200円 ★★★☆☆ ”眠り”にまつわる作品を展示する展覧会。 ゴヤのロス・カプリチョスは大学生の時に見たことがあったので、私にとっては懐かしさを誘う作品だった。これはロス・カプリチョスのうちの「理性の眠りは怪物を生む」という作品。 藤田嗣治↓ 楢橋朝子 ↓ 饒加恩(ジャオ・チアエン

ピーター・ドイグ展

ピーター・ドイグ展 2020.2.26-10.11 @東京国立近代美術館1階 企画展ギャラリー(東京都千代田区北の丸公園3-1) 入場料:1700円 ★★★★★ ピーター・ドイグ。展覧会のHPなどを見て、「これは私の好きな絵に違いない・・・!」という直感が働き、見に行ってきた。 東京国立近代美術館といえば、(私は)夜間開館日。金土の夜は20時までやっているのだ。そしてとても空いているのでお気に入り。今回も夕飯時に訪れた。 写真撮影はすべてOKだったのでほぼすべての作品を

MOMATコレクション

MOMATコレクション 2019.11.1- 2020.2.2 @東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3-1) 入場料:500円(企画展に入場したので無料だった) ★★★☆☆ 東近美のコレクション展を見るのは、恥ずかしながら初めてだった。企画展「窓展」を目当てに来たので、時間がなくてコレクション展は無理だろうと思っていたら、たまたま夜間開館日で20時までだったので見ることができた。(毎週金・土曜日は20時まで。) 第一室はハイライト。重要文化財に登録されている作品

窓展:窓をめぐるアートと建築の旅

窓展:窓をめぐるアートと建築の旅 2019.11.1 - 2020.2.2 @東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3-1) 入場料:1200円(所蔵作品展「MOMATコレクション」も入場可) ★★☆☆☆ 夜間開館日で時間があったので、窓展のあとでコレクション展も見ることができた。 窓をテーマに、時代やジャンルを超えて作品を集結させた展覧会。 YKK apが2018年に設立した一般財団法人 窓研究所と東近美のタッグで実現した。窓研究所は、「窓学」を主宰する。 窓学