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展覧会記録

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備忘録。2018年春以降。学芸員資格を持っています。内容はもちろん、会場構成にも関心を持ちます。写真は加工してたらアップが遅くなってしまうので撮ったまま載せてます。あしからず。
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2021年9月の記事一覧

ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて

ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて 2021.6.26-9.5 @東京都庭園美術館 本館+新館(東京都港区白金台5-21-9) 入場料:1400円 ★★★★★ 東京都庭園美術館の建物である、旧朝香宮邸の玄関で迎えてくれるガラスの扉。これを手掛けたルネ・ラリックの展覧会である。 ルネ・ラリック展は昨年の春も開催していて、絶対に行こうと予定していたのにちょうど感染症蔓延の影響で急遽終了して行けなくなってしまい、とても残念に思っていたのだ。昨年の「北

隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則

隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則 2021.6.18-9.26 @東京国立近代美術館1F企画展ギャラリー(千代田区北の丸公園3-1) 入場料:1300円 ★★☆☆☆ 隈研吾建築の中でも公共空間に迫った展覧会。 タイトルに突如現れる「ネコ」に不思議な顔をしてしまうが、テキストをよく読むとこれまでの「ハコ」もの建築から卒業し、「ネコ」に学ぶ公共空間をつくることを提案しているのだ。 「ハコ」は文字通り、建築の内部で過ごすこと。 「ネコ」はハコから脱出し、ハコと