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展覧会記録

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備忘録。2018年春以降。学芸員資格を持っています。内容はもちろん、会場構成にも関心を持ちます。写真は加工してたらアップが遅くなってしまうので撮ったまま載せてます。あしからず。
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2021年5月の記事一覧

謳う建築

謳う建築 2020.12.12-2021.5.30(緊急事態宣言のため4/25で終了) @WHAT 展示室1階(東京都品川区東品川 2-6-10) 入場料:1200円 寺田倉庫が運営する"建築倉庫ミュージアム"から"WHAT"にリニューアルして初めての展覧会。 WHATのなかで、もともと建築倉庫ミュージアム展示室だった一室では引き続き建築にまつわる企画展が開催され、その他の部分はアート作品を展示する展示室があり、また別館に建築模型を保管・展示する"模型保管庫"も別料金で見学

—INSIDE THE COLLECTOR’S VAULT, VOL.1— 解き放たれたコレクション展

—INSIDE THE COLLECTOR’S VAULT, VOL.1— 解き放たれたコレクション展 2020.12.12-2021.5.30(緊急事態宣言のため4/25で終了) @WHAT 展示室1階、2階(東京都品川区東品川 2-6-10) 入場料:1200円(「謳う建築」展の観覧料含む。) 高橋龍太郎氏とA氏という2名のアートコレクターの所持する作品の展示。 作品リストはこちら。 奈良美智、BIEN、大山エンリコイサムなど私の好きなアーティストも多かったので嬉し

大山エンリコイサム展 夜光雲

大山エンリコイサム展 夜光雲 2020.12.14-2021.1.23 @神奈川県民ホール(神奈川県横浜市中区山下町3-1) 入場料:800円 ★★★★☆ 大山エンリコイサムさんの個展。横浜にある、神奈川県民ホールギャラリーという会場だった。 夜光雲は、地球上で高度が最も高い場所に発生する雲のことで、日の出前や日没後の暗い時間でも、高度が非常に高いため夜光雲だけが太陽の光を反射して光って見える。 様々な時代や地域(言語)で書かれた文書がパッチワークされ、ところどころに大

佐藤可士和展 KASHIWA SATO

佐藤可士和展 KASHIWA SATO 2021.2.3-5.10(政府からの要請を受け、4月25日から国立新美術館の臨時休館により、中止となった。) @国立新美術館 企画展示室1E(東京都港区六本木7-22-2) 入場料:1700円 ★★★★☆ 緊急事態宣言の発出で、ゴールデンウィークを目前に中止となってしまった。これで見られなくなった人も多かっただろう。 私はというと、いつこんなことになるか分からない状態がもう1年も続いているので、行く予定の展覧会は会期が始まったら早

所蔵作品展 MOMATコレクション / 男性彫刻

所蔵作品展 MOMATコレクション / 男性彫刻(コレクションによる小企画) 2020.11.25-2021.2.23 @東京国立近代美術館 本館所蔵品ギャラリー4F-2F(千代田区北の丸公園3-1) ★★★☆☆ 眠り展チケットで入場できる、東京国立近代美術館のコレクション展。 これまで何度か企画展のついでに見ているが、ほどよい定番作品と入れ替え作品の比率だなぁと思う。あぁこの美術館に来たなぁって感じるおなじみのものもあるし、こんなのも持ってるんだーっていう新しい出会いが

眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで

眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで 2020.11.25−2021.2.23 @東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー(千代田区北の丸公園3-1) 入場料:1200円 ★★★☆☆ ”眠り”にまつわる作品を展示する展覧会。 ゴヤのロス・カプリチョスは大学生の時に見たことがあったので、私にとっては懐かしさを誘う作品だった。これはロス・カプリチョスのうちの「理性の眠りは怪物を生む」という作品。 藤田嗣治↓ 楢橋朝子 ↓ 饒加恩(ジャオ・チアエン

かた、かたち、NEXT ~3Dプリンタ用セラミックス造形材Brightorb(ブライトーブ)®が支えるデザインの未来~

かた、かたち、NEXT ~3Dプリンタ用セラミックス造形材Brightorb(ブライトーブ)®が支えるデザインの未来~ 2020.12.12-2021.1.23 @AGC Studio(東京都中央区京橋2-5-18 京橋創生館1階) 入場料:無料 京橋にあるAGC Studio にて、3Dプリンタ用セラミックス造形材Brightorb(ブライトーブ)®の展示があった。 3Dプリンタで出力した造形体をそのまま施釉・焼成できるので型の必要もなく、収縮率も1%未満に抑えられたと

清春芸術村(清春白樺美術館、光の美術館ほか)

清春芸術村(清春白樺美術館、光の美術館ほか) @山梨県北杜市長坂町中丸2072 入場料:1500円 ★★★★☆ 清春芸術村は、その存在を知ってからずっと行ってみたかった場所。2021年が明けた1月2日から営業していたので年明け小旅行として行ってきた。案の定お客さんはほとんどおらず、ほぼ1日をかけてのんびり過ごすことができた。(ソーシャル・ディスタンスばっちり。) 芸術村概要 西に南アルプス、北に八ケ岳、南に富士山を望むこの場所は、そのむかし清春と呼ばれていました。 地

石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか

石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか 2020.11.14-2021.2.14 @東京都現代美術館 企画展示室 1F/地下2F(東京都江東区三好4-1-1) 入場料:1800円 ★★★☆☆ 会場内は全面撮影禁止だった。 展覧会URL ここで公開されているPDFに、展覧会内のすべてのテキストが載っていると思われる。

New Balance T-HOUSE

《Yoshihisa Tanaka × Tokyo Design Studio cooperative research》 2020.11.20-12.15 @T-HOUSE New Balance(東京都中央区日本橋浜町3-9-2) 2020年7月、東京・日本橋にできたニューバランスの新コンセプトストア、T-HOUSE New Balanceに行ってきた。住宅街に突然現れる真っ白なしかくい建物は目を引く。 築120年以上の蔵を移設して作った建物は吹き抜けになっていて

DESIGNART TOKYO 2020

DESIGNART TOKYO 2020 DESIGNとARTのフェスティバル 2020.10.23-11.3 エリア:表参道・外苑前、明治神宮前・原宿、渋谷、代官山、六本木、新宿、銀座 毎年恒例のデザイナート東京。 本当はそれぞれの会場に展覧会名がある(はず)だが、今回は3会場程度しか回っていないので「DESIGNART TOKYO 2020」としてまとめた。 会場 Omotesando Hills Main building B3F Space O 表参道ヒルズの地下

MAZE(メイズ)

MAZE(メイズ) 2020.6.20-10.13 会場:DIESEL ART GALLERY(東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F) 入場料:無料 GUCCIMAZE(グッチメイズ)の世界初個展。 会場はアパレルブランドのディーゼル店舗地下階にあるDIESEL ART GALLERY。初めて入ったが、小規模な展覧会をするにはほどよい一部屋のホワイトキューブだった。渋谷・宮下公園の真ん前というロケーションは最高だ。 DIESEL ART GALLERYでは