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展覧会記録

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備忘録。2018年春以降。学芸員資格を持っています。内容はもちろん、会場構成にも関心を持ちます。写真は加工してたらアップが遅くなってしまうので撮ったまま載せてます。あしからず。
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2018年10月の記事一覧

蓮沼執太 〜ing

蓮沼執太 〜ing 2018.4.6-6.3 @資生堂ギャラリー(東京都中央区銀座8-8-3) 入場無料 ★★☆☆☆ 音楽家、アーティストとして国内外で活躍する蓮沼執太の個展。 ギャラリーの床に楽器の部品が無数に置かれていて、それを踏みながら歩くとキラキラした音が鳴る、インタラクティブな展示。インスタストーリーなどのSNSで動画をアップしている人がとても多かった。 壁面を覆う銀色のシートで、自分のシルエットがぼんやり反射して実際の空間よりも大きく感じた。 奥には巨大なスピ

あなたの存在に対する形容詞/ミルチャ・カントル展 Adjective to your presence by Mircea Cantor

あなたの存在に対する形容詞/ミルチャ・カントル展 2018.4.25-7.22 @銀座メゾンエルメスフォーラム(東京都中央区銀座5-4-1) 入場無料 ★★☆☆☆ ルーマニア生まれ、パリを拠点に活動するアーティスト、ミルチャ・カントルの個展。映像作品とインスタレーション作品。 部屋に入る扉を開くと、扉につながっていた紐によって室内に無数にぶら下がる鐘が揺れ、美しい音色をたてる。自分が扉を開いたことによってその音が鳴ったということには、一度部屋に入り、音に包まれ、部屋をぐる

ECAL Design for Luxury & Craftsmanship スイスから日本へ

ECAL Design for Luxury & Craftsmanship スイスから日本へ2018.3.24-4.22@The Mass(東京都渋谷区神宮前5丁目11−1)入場無料★★★☆☆ スイスの美術大学、エカルの工芸を学ぶ学生と職人のコラボレーションによってできた作品の展示。作品は革製品、時計、ジュエリー、調理器具、ランプなど多岐にわたり、コラボレーション企業はBaccaratや Hermesなどの一流企業で、本物の職人とエカルの学生がものづくりをしているのは楽し

ヌード NUDE —英国テート・コレクションより NUDE: ART FROM THE TATE COLLECTION

ヌード NUDE —英国テート・コレクションより 2018.3.24– 6.24 @横浜美術館(〒220-0012 横浜市西区みなとみらい3-4-1) 入場料:1600円 ★★☆☆☆ ロダンの接吻が見れる機会はなかなかない、と思い見に行った。この展覧会の大目玉、"接吻"は暗い大きな部屋の真ん中に置かれ、美しくライティングがされていて、広い室内に負けない重厚感があった。この作品のみ撮影が可能で、どこから見ても美しかったのでたくさん写真を撮った。想像よりはるかに大きく、(デフォ

ライアン・マッギンレー展「MY NY」 Ryan McGinley "MY NY"

ライアン・マッギンレー展「MY NY」 2018.4.6-5.19 @小山登美夫ギャラリー(東京都港区六本木6-5-24) 入場無料 ★★★☆☆ ライアン・マッギンレーは2016年に東京オペラシティーで開催された「ライアン・マッギンレー BODY LOUD!」展を見てから、好きな写真家だった。 BODY LOUD!展で見た覚えのある作品も数点あった。 恋人をベッドで撮った写真や、カップルを浴室で撮った写真など、親密な写真が多く、あたたかい印象だった。 大判のDMも良か

第20回亀倉雄策賞受賞記念 「中村至男展2018」

第20回亀倉雄策賞受賞記念 「中村至男展2018」 2018.04.06-05.16 @G8ギャラリー(東京都中央区銀座 8-4-17リクルート GINZA8 ビル 1F) 入場無料 ★★☆☆☆ キュレーションは特になく。 ミッフィーのシリーズは可愛かった。 展覧会URL http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/201804/201804.html