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通信制高校の実情

みなさんは、学校勤務にあたってどのような優先順位をお考えでしょうか。

生徒と触れ合いたい、物事を教えるのが得意だからなどのメンタル重視の方もいるかもしれません。
それとも現実的なことを考えると、給料面、福利厚生を手堅く貰いたい人も中にはいるでしょう。
さらに細分化していくと、私学に県立、専任教師となるか、非常勤教師として何校も掛け持ちなど、選択肢の数が増えます。

今回は、高校教師として勤めたい方に絞り、高校の1種、通信制高校についてお伝えします。


全日制と通信制の違い

では、通信制高校とはどのようなところなのかを全日制と比較して、解説していきます。

入学試験
通信制は、学科試験を行わず、書類選考や面接のみが多いです。
全日制だと、公立高校は英語・数学・国語・理科・社会の5教科、私立は英語・数学・国語の3教科の学科試験を実施するのが一般的とされています。
学科試験を取り行う理由の1つが、生徒の学力を平均化するためです。
通信制には学力のムラが生じますので、その対応を求められるでしょう。

入学時期と生徒

通信制の入学時期は、4月(前期)、10月(後期)が主ですが、転入や編入を含めるといつでも入学できる学校もあります。
一方、全日制では特殊な場合を除き、入学時期は4月のみです。
入学してくる生徒年齢は、全日制だと、15もしくは16歳と限定されますが、通信制は定時制に似て、様々な年齢の方がいます。

授業

学習は、自宅学習とレポート課題の作成・提出が中心になり、スクーリングと呼ばれる授業は、週単位から年数回で単位修得が可能な学校もあります。
全日制だと、週5~6日学校へ通い、授業は学級(クラス)単位がほとんどで、朝から夕方まで6時間目、進学校では8時間目まであります。
教師の主な勤務として、教壇に立ち、自身の担当教科を約50分、教科書を用いて必要範囲を教えることが含まれるでしょう。
教員採用試験の科目の1つとしても挙げられるほどです。
しかし、通信制では、毎回行われるレポート課題の問題作成と、大量の採点も主な勤務として発生します。
もちろん、スクーリングとして教壇には立ちますが、全日制と比べると、量は少ないと言えます。

どこに勤めるかは本人次第
通信制高校とはどのような働き方をするのか、全日制と比べて、簡単にお伝えしました。
通信制教師の方々には、専任教師になれるようにスキルアップするためや、副業として主にレポート課題作成をしているや、一度、足を洗ったが、再度、教壇に立っているなどの理由で勤務なさる方々がいらっしゃいます。
勤めるにあたり、選択肢のひとつとして、考えてみるのもありかもしれません。

(過去にテストライティングした内容です)

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