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橘 瑠希さん(ボカロP)に聞いてみた。/インタビュー052

--橘 瑠希さんがどのような方か初めてみる読者に向けた自己紹介を伺えますでしょうか?

今年からボカロPとして活動を始めました、橘 瑠希(たちばな るき)と申します。よろしくお願いします。
高校時代にギターを購入して音楽を始めました。その後ベースに転向し、高校卒業後はオリジナル楽曲のバンドでベーシストとして、ライブを中心に音楽活動をしていました。
バンド活動休止後は、音楽とは離れた生活をしていましたが、今年からDTMを始め、7月30日にボカロ楽曲をニコニコ動画、YouTubeに初投稿しボカロPとしての活動をスタートしました。


--少しバンド時代のことを伺います。
こちらはどのようなジャンルをライブで演奏なさってたのでしょうか?

基本的には日本語の歌モノメインのギターロック、という感じでした。ただメンバーそれぞれルーツが全然違うバンドだったんで、掴みどころの無いバンドだったかも知れません。
私自身は、LUNA SEA、L'Arc~en~Ciel、Plastic Tree 辺りのいわゆるV系バンドに影響が大きいと思います。

--V系とは少し意外です。
曲についても伺ってみたいのですが、先にベースはどのメーカーので演奏なさってたのでしょうか?

いろいろ使いましたが、最終的にはGibsonのThunderbirdをメインで使用していました。形からは想像出来ないですが、軽くてとても弾きやすいですが、パワー抜群でお気に入りです。


--次に曲について伺いますね。
晨星ルーズサイトを製作しようと思ったきっかけや秘話があれば伺えますでしょうか?

晨星ルーズサイトは、実はバンド時代の後半に制作した曲なんです。元はバンドでやる予定で作ったのですが、当時のバンドのイメージに合わないと思い、メンバーに提出出来ずお蔵入りにしました。DTM始めた際に、当時使っていたMTRにデータが残っていて、それを掘り起こした形です。
歌詞は、バンド活動とか私生活とかでも…いろいろうまくいかない中、諦めたくない気持ちと逃げ出したい気持ちの狭間での葛藤、という内容です。夢(夜)と現実(朝)の狭間で、朝方に残る晨星を消えてく夢に喩えています。


--DTMを始めたのが、ボカロPを始めた同時期なのでしょうか?

一度完全に音楽辞めていたのですが、ボカロPを始めたきっかけはヰ世界情緒さんなんです。初めて歌声を聴いて以来ファンで、星界の発売が発表されたのがきっかけでボカロPになりたいと思い始め、今年3月に機材買い揃えてDTMを始めました。そして5月に星界さんお迎えして、ボカロP活動となりました。
なので、ボカロPになる為にDTMを始めた、という感じです。


--ヰ世界情緒さんのどの歌がきっかけだったのでしょうか?

ヰ世界情緒さんを初めて知ったのは、カバーライブのCD、「CANDY LIVE」でした。元々カンザキイオリさんが好きだったので、神椿繋がりで何となく買っただけだったんですが、そのCDに収録されていたオリジナル曲、「シリウスの心臓」で完全に心を奪われてしまいました(笑)


--ちなみに製作はどのようなソフトで、どのようにしてるのか、楽曲や歌詞、ミキシングの編集などのやり方がわからない初心者様に向けて少しお教えいただけますでしょうか?

DAWは Studio One 5 Artist を使用、音源はほとんど KOMPLETE 13 のものを使用しています。今は実際の楽器は使ってなくて、オール打ち込みです。
作曲は、私はコード進行から考えて、鍵盤を使ってコードと共に歌メロを合わせていく、というやり方が多いです。そこで決まったコードと歌メロをDAWに打ち込んで、それにドラム、ベース、ギター等を合わせて打ち込んでいきます。
ミックスやマスタリングに関しては全くの初心者です。未知の世界で、日々勉強中です。今はとりあえず Neutron 3 や Ozone 9 といったソフトのAIに半分以上お任せして、気になる部分をEQで調整して、何とか形にしている状況です。本当に難しい世界です。


--今後どのような活動をしたいのか目標、夢をお聞かせください。

とにかくマイペースに、好きな音楽を心から楽しみたいと思っています。楽しんでこその音楽だと思うんで。
私が一度失ってしまった音楽への情熱を歌の力で取り戻せたように、今度は私が誰か一人でも心を動かせるような音楽や歌を作りたい、と思っています。
そうやってボカロ界隈を盛り上げていけたら最高ですね。


--この度はインタビューしていただき、誠にありがとうございました。

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