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きっかけ(2015年6月〜)

2015年6月、当時、東日本大震災の復興支援活動をしていた岩手県の某町。その町に唯一ある医療機関で偶然受けたMRI検査。

体調不良とは関係ないけど、
「脳動静脈奇形があるから、紹介状書きます。」と説明を受けました。

帰宅後、よく分からないままネットで「脳動静脈奇形」について調べました。

「脳動静脈奇形」(AVM)とは、脳の中で異常な動脈と静脈が毛細血管を介さず直接つながり、この部分がとぐろを巻いたような塊(ナイダスと呼ばれます)となっている状態の血管奇形です。正常な血管に比べて壁が薄く、破れやすいです。破れると脳出血、くも膜下出血となります。
一度も破裂をしていないAVMは、破裂AVMと違って、出血する確率はそれほど高くありません(年間2%程度)。原則的にはまず経過観察をお勧めしますが、年齢が若い方で、AVMが表面にあり、サイズがそれほど大きくなく、周辺に重要な脳機能がない場合で安全に治療が可能と判断する場合、治療が薦められます。

と、インターネット上にある医療機関のHPには、こんなカタチの説明がありました。

統計では、10万人に一人くらいの確率の患者数といわれています。

奇形の存在が分かった時、35歳でした。

わたしは20代の頃、青年海外協力隊として、アフリカ大陸にあるケニアで2年間、ソーシャルワーカーとして活動していました。

なので、AVMの存在を知って、まず最初に思ったのが、
「生まれた時から頭の中に爆弾抱えてたのかー。ケニアで破裂しなくて良かったなー。」

それから、これからの暮らしについて考えると不安で不安で涙が止まらなくなったことを覚えています。

「これからどうやって暮らしていこう‥」

奇形の存在が分かる少し前、
2015年4月に精神保健福祉士の通信教育課程の受講をはじめたばかりでした。ちょうどスクーリングの前期集中講座を終えた翌週に奇形の存在が分かり、けど、レポートの課題もあるし、仕事もあるしで、とにかくレポート書こうと課題に集中することにしました。

2015年8月、紹介状を元に大学病院を受診して、AVMの位置の特定と今後の治療方針について説明を受けました。

わたしの場合は、画像診断から、血管奇形が脳の深部、右視床付近にあるため、「開頭手術はできない。」とのことでした。

選択肢としては、

①ガンマナイフ治療(放射線治療の位置付け)
②経過観察

の2つ。

当時、岩手県で復興支援活動に従事していたのですが、岩手県にはガンマナイフ治療ができる医療機関がないので、宮城県の医療機関に紹介状を書いてもらうことになりました。

また、紹介状を送る際に奇形の詳細情報も必要になるから、

脳血管造影検査(アンギオ)を行う必要がありこの検査を2015年11月に受けることになりました。 

※AVMの情報や治療方針については、私個人の場合に基づく内容です。疾病に関する質問等は必ず専門機関へお願い致します。)

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