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サンライズ瀬戸号「シングルデラックス」を満喫して瀬戸大橋からの朝陽を浴びる豪華列車旅

17泊18日にわたる日本半周旅行を終え、東京に帰ってきました。と言いたいところですが、磐越西線に乗車中、JR西日本のインターネット予約サービス「e5489」をぽちぽち見ていたら、突然サンライズ瀬戸号に空席が。即購入しました。ということで、今回は番外編。いきなり高松に向かいます。


広すぎるA寝台個室を満喫

ここまで18日間ともにした大きいリュックをコインロッカーに預け、身軽になって出発、といいたいところですが、なんと!先ほど発券した寝台券が手元にない!!

・・・コインロッカーに預けたリュックの中に入っていました。というドタバタもありましたが、結局発車3分前にホームにつき、間に合いました。今日はA寝台個室「シングルデラックス」。必ずシャワーカードはありますので、争奪戦に参加する必要もなければ、もし乗り遅れても20分後の新幹線に乗れば熱海で追いつきますので、乗り遅れてもまあいいやという軽い気持ちでした。

まともな写真を撮っていませんでしたが、机に椅子、コンセントに洗面台、さらにはアメニティまで、充実です。ベットの広さと個室に洗面台があるというのが昔からのA寝台の特徴らしい。

翌朝、岡山到着前までぐっすり寝ることができました。快眠です。

翌朝。瀬戸大橋を渡っているところ。朝日がまぶしい!

サンライズ瀬戸号は通常、高松行きですが、この日は琴平までの延長運転日。私も寝台券と乗車券は琴平まで買っていましたが、気が変わって高松で降りてしまいました。車掌さんに申告すれば、乗車券を変更してくれます。

相変わらず多くの人がカメラを向けています。

・・・ちなみに寝台券は17,280円。それに今回は半ば無駄に瀬戸大橋を往復していますので、最終の新幹線で名古屋や大阪まで行って一泊してから先に進んでもあまり変わらなかったのではという気もします。

本州に"とんぼ返り"

7時27分、定刻通り高松駅に到着。四国に上陸したはいいのですが、いろいろ考えた結果、直後のマリンライナーで岡山に戻ることに。向かう先は岡山県北部の津山です。

「鉄道博物館」といえば、大宮と京都のものが有名ですが、津山にもあります。こちらは立派な「扇形機関庫」が有名で、国鉄時代からある車両がずらりと展示されています。写真右側には、転車台があり、そこで車両の向きを変えてから機関庫に格納する、というやり方です。

ここまで立派な扇形機関庫も珍しい。

本日2回目の豪華列車に乗車!

今日の夜には東京に帰ってしまう、弾丸日帰り旅行ですので、テンポよく行きます。姫新線で佐用、そして特急「スーパーはくと」号で姫路に到着。ここで遅めの昼食。姫路名物、元祖えきそばです。

580円の「とり天えきそば」。うまいぞ。

姫路城をちら見したところで、山陽新幹線ののぞみ号で一路大阪へ。天王寺の金券ショップで近鉄の株主優待券を購入し、乗車するのは近鉄特急「ひのとり」です。大阪難波駅から近鉄名古屋駅まで、最上級のプレミアムシートに乗ってみます。毎時1本出ていますので、非常に便利。

ホームには異様な存在感を放って止まります。

座席は電動リクライニング。うしろの人に気を遣うことなく座席を倒すことができる、うれしい構造で、ブラインドも手元のスイッチで上下させることができます。

3列掛け。
名古屋駅到着直前には車内の照明が青くなりました

名古屋までの2時間、靴を脱いで熟睡していました。快適そのもの。名古屋到着直前に目覚めて、そのまま新幹線に乗り換えて東京に帰りました。

【余談】サンライズ号裏話

ここからは、サンライズ号に乗ろうとしている方に、アドバイスです。たとえば東京から出雲市まで、サンライズ出雲号で行きたい!と考えているとします。しかしどうしても満席。意地でキャンセルを拾うこともできますが、手間がかかります。そんなときに使える、サンライズ号の特性を利用したちょっとした小技を紹介します。

まず、みどりの窓口(えきねっとやe5489でもOK)で、「東京~岡山」で空席照会をかけるのです。ここで出雲号が取れれば万事解決です。しかし瀬戸号になら空席があるということがあると思います。サンライズ号の空席は、瀬戸号の方が出やすいからです。そこで、サンライズ瀬戸号の「東京~岡山」だけ取ってしまうのです。

ここまでくればあとは楽勝です。では残った岡山~出雲市はどうするか。ノビノビ座席にするのです。

「寝台」は、たとえ一区間でも取られてしまうと、リネン類の観点からその先の区間が発売されることはありません。たとえば、B寝台個室「シングル」の利用者が浜松で降りたとしても、浜松から先の区間で同じ部屋が発売されることはないということです。しかし、「座席」であれば発売が可能です。サンライズ号の「座席」、それが「ノビノビ座席」なのです。要するにあれは「横になれる普通車指定席」というわけです。取り扱い上は、新幹線の座席と何ら変わりはありません。

で、サンライズ号には岡山で降りて新幹線に乗り換えて広島や博多、鹿児島方面に行く人が必ず乗っています。ということは、岡山から先の区間であれば、ノビノビ座席に空席が出るはず、というからくりです。

料金が高くなってしまうのではないか?と心配するそこのあなた。大丈夫です。特急料金は通算することができますので、「東京~岡山」の寝台券を窓口で見せて、「岡山~出雲市はノビノビ座席、特急料金は通算してください」と申告すればOKです。


ウンチクを垂れてしまいましたが、今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは。

〈執筆:R〉

※ これは連載記事「鉄路で日本"半周" in 2024 Winter」の一環です。


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