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ただいま本州!!旅の後半戦開幕の巻【24冬日本半周#13】

本州に着くまで紆余曲折ありましたが、なんとか無事2人とも本州・青森に到着しました(詳しくはのちに投稿します番外編で)。

「JR東日本」の文字を見るともう帰ってきたような気がしますが、まだ前半の9日が終わっただけ。これより“しゅっぽ(出札補充券)”での東北大旅行が始まります!!!

あ〜、マジかい…。

連絡船とねぶたの町・青森

ロッカーにカバンをぶち込み、周辺観光を行います。駅近くにはかつて青函連絡船として活躍していた八甲田丸とねぶた祭りの世界を楽しめる「ワ・ラッセ」があります。セットのチケットが買えるようで、大人は930円です。

八甲田丸

上の写真手前左側にオブジェがありますが、その付近に近づくと石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」が大音量で流れます。が、あいにく故障していました。

八甲田丸の展示は以前訪れた函館の摩周丸のとほぼ同じ。しかし八甲田丸は、乗客は見ることができなかったバックヤードの部分が充実していました。

中でも船体真ん中にあった車両収容場が見れたのは感激でした。郵便荷物貨車や青函連絡船にのみ使われたダミー貨車は、どの鉄道系博物館でもなかなかお目にかかることはできません!!

郵便荷物貨車
ダミーの貨車・ヒ600

次に向かったのは「ワ・ラッセ」というねぶた祭りの展示館。毎年夏に行われる青森のソウルイベントに触れることができます。ねぶたは遠目で見ても十分迫力がありますが、直近に見てみると巧妙なつくりに「すごいなぁ」と感心します。一度実際の祭りを見てみたいものです。

職人の技術が光る(物理)

ちょうどイベントスペースでねぶた祭りのお囃子の体験をやっていて、僕も太鼓叩きを体験しました。叩いた時の反動、作用反作用の法則が働いて長〜いバチの制御に苦しみましたが、わりにはうまく叩けたと思います。

元東北本線で浅虫へ寄り道

時刻は12時半、今日は弘前のホテルに宿泊するのですがまだ行くには早すぎます。そこでRさんは「青い森鉄道」に乗ろうと提案。

青い森鉄道は、国鉄・JR東北本線の青森〜八戸間を新幹線の開通によって第三セクター化した鉄道です。規格はJR使用、さらに国鉄時代の1968年には複線・電化がなされたため、地方鉄道のわり(失礼)には電車が複線で軽快に飛ばす様子が見れるのです。

かつて特急はつかり・はくつるが走行していた区間を2両の可愛らしい電車が走ります。北海道はディーゼル列車だらけだったので、こうもたくさんの「電車」を見ると本州に帰ってきたなぁと感じます。

浅虫温泉駅で下車。たしかJR線時代までは浅虫駅だったと思われます。国鉄時代も特急はつかりやはくつるも停車した駅で、その時代の名残で長いホームがお出迎え。もっとも今は2両の列車しか来ないのですが。

駅近くに浴場を併設した道の駅がありまして、せっかくなので我々も地元の人たちに混じって入浴。大人360円とリーズナブル、風呂の大きな窓からは雄大な海が見えました。

別館(写真)には野菜の直売所がある

しゅっぽ始動!!本州大旅行スタート

青森駅に戻り、いよいよしゅっぽを使った旅が幕を開けます!!

さっきから“しゅっぽ”という言葉を使っていますが、これは出札補充券という特別な乗車券の略名です。

我々は青森〜東京を大量の路線を一筆書きしながら進んでいきます。乗車券はお客さんの希望する経路を入力して作られていくのですが、その経路があまりにも多いと通常の切符では入力しきれず、発券できません。そこで使われるのが出札補充券という紙っぺらなのですが、使用日時等の情報を手書きで作っていくのです!!!

今回使う“しゅっぽ”
後ろの紙は経路が記載されている

経路もちゃんと発行できる有効なものかを確認し、全体料金計算もちまちまと行うので駅員さんにとっては地獄の作業だったことでしょう。本当に申し訳ございませんでした。

それにしても“手書き”とは全く時代にそぐわないものです。今日見学した八甲田丸に切符類の展示がありましたが、我々がこれから使うものと「全く同じのもの」が展示されてありました。博物館に展示されるくらいのものを平気で今も使用しているのですよ、奥さん?「切れ味のいいナイフをくれ」と言ったら真顔で黒曜石の打製石器を差し出されるのと同じレベルです。

そんな骨董品切符を駅員さんに提示して青森駅に入場。駅員さんはムッツリ顔で通してくれました。

本日の移動は最小限で、弘前駅で下車。川部〜弘前は乗車券のルート外なので乗り越し分の200円を支払い改札を出ました。

そういえばこの日は天皇誕生日、3連休の初日でした。故にホテルも高いとこしか残っておらず、本日の宿代は5,000円越え。こうも長く旅していると曜日感覚がなくなっていけません。

それでは次回、特殊列車のオンパレードの巻(仮称)でお会いしましょう!!さようなら〜。


(仮称)シリーズも考えるの大変なんですよ、ホントに。


※ これは連載記事「鉄路で日本"半周" in 2024 Winter」の一環です。

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