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夜行列車の旅を満喫!サンライズ瀬戸号から鳥取砂丘、そして城崎温泉へ【夜行列車連泊#2】

鉄道ファンでなくとも1度はあこがれる寝台特急サンライズ瀬戸号。東京から姫路まで乗車することにしました。
今回は個室寝台ではなく、雑魚寝スタイルの「ノビノビ座席」を利用しました。シャワーカードのためにドアが開く時刻にはホームに行って列に並んでいたのですが、なんと私の2人前で売り切れてしまいました。

ああ無情。

私はサンライズ瀬戸号に乗りますが、念のため出雲号のシャワーカードも見に行きましたが、結果は同じ。潔く諦めてホーム上のNew Daysでガソリンを調達することにします。

自席について静かに晩酌。一般陽キャ大学生(主語でかめ失礼)とは違って、ひとり静かに音もたてずに晩酌です。電気を消して過ぎ去っていく有楽町や新橋のビル街を見届けました。

ビールはサッポロ派です。って全然冷えてねーじゃん。

床がとにかくカタイ。寝れたもんじゃない、というのは言い過ぎですが、睡眠にはかなり支障をきたしました。

コンセントは通路に1つのみあります。座席番号でいうと4番と5番の間くらいです。この日は乗客の皆さんでなんとなく空気を読み合って交代で使っていましたが、たこ足の分岐を持ち込んでみんなで使えるようにするのも一つの手だと思います。

数時間は寝て、午前1時過ぎに浜松で起床。二度寝をして起きたら大阪駅を通過するところでした。

今日のノビノビは終始平和でした。

そして山陽線の舞子駅を通過し、明石海峡大橋を見ることができました。瀬戸大橋からみる朝焼けに勝るとも劣らない素晴らしい景色です。日の早い時期ならではです。これぞ、サンライズ。

夜行列車の醍醐味です。

眠い目をこすりながら、姫路では名物「えきそば」を朝食にしました。名古屋のきしめん同様、駅に着いたら何も考えずに食券を買うというのがお決まりのパターンです。
この姫路のえきそばですが、そばではなく中華麺です。これを良しとするかで賛否両論あるようですが、私は圧倒的「賛」派です。めちゃめちゃうまい。

うんま。立ち食いで一瞬で平らげるのが立ちそばの醍醐味です。

姫路からは姫新線の始発列車で北上。6時を少し回った時刻なのに高校生がどっさり。そうか今日は平日なんだと思い返すと同時に、列車の中でテスト勉強をする高校生たちを横目に平日旅行の優雅さを感じます。勉強していたかどうかは定かではありませんが、自分にもそういう時期があったんだなあと思ってしまいます。

佐用からは智頭急行線に乗り換え。駅名の読みは「さよ」ですが、街の名前は「さよう」だそうです。左様でございますか。
などと言っているうちに大原に到着。大原で降りた理由は、因幡街道の大原宿がよく残されていると聞いたからです。最近宿場町をぶらぶらするのにハマりかけています。

ここで一瞬岡山県に入っています。岡山県美作市です。

とはいえまだ朝もはやく、資料館などは閉まっていますので、さっさと次の街に行くことにします。

再び列車に乗り込んで迷った挙句、宮本武蔵駅で途中下車。この時間だけなぜか15分後に次の列車がやってくるので気軽に降りることができました。ほかの時間帯は1時間以上列車がない時間帯もあるのに。

駅から800mの場所に宮本武蔵の生家があるらしく、15分で往復1.6kmかーと思いながらやめました。いけなくはなさそうですけどね。

そのまますぎる駅名だが、駅の周りにはこれといって目立つものはなし。

そして特急「スーパーはくと」号に乗り換えていよいよ鳥取県に突入。「はくと」は有名な伝説「因幡のしろうさぎ」の音読みです。漢字で書くと「白兎」ですね。

鳥取県には以前一度だけ列車に乗って通ったことがあるだけで、まともに降り立つのは初めてです。
駅前からバスで20分。砂丘展望台で下車しました。

そしてこの景色!観光パンフレットに出てきそうな絵です。

人ちっさ!

とはいえ日差しを遮るものなどなにひとつありませんから、灼熱です。最高気温は35度。熱中症警戒アラート発令中。向こうの小高くなっているところまで歩いて40分と書いてありましたので、やめました。歩きにくいうえに靴に砂が入ってはたまらないので、そそくさと引き返すことにします。

ラクダもいた。

ここで突然のクイズです。ランチにはあさり飯定食をオーダーしました。甘えびが5匹ついてさて、おいくらでしょうか?

出汁の利いたこういう味に安心しますね。

答えは1,000円。安くないですか??ここのところお金がなさすぎてランチを抜いていましたが、こればっかりは我慢できませんでした。また別のところで財布のひもを締めないといけません。

リフトから。

いやあよかった。今日をもって、私が訪れたことのない都道府県は沖縄県ただ1つになりました。いつかは行きたい・・・けどこれから夏本番は台風シーズン・・・ということで悩みどころです。行くなら春先ですかね。

鳥取からは古めかしい普通列車で次なる目的地、城崎温泉を目指します。
車内では扇風機こそ回っているものの、冷房が効いているんだか効いていないんだかわからず、おまけにディーゼルエンジンの熱もありますから、車内は灼熱です。

タラコと呼ばれる車ですが、タラコの色かと言われると疑問ではある気が・・・?

鳥取から2時間。暑い車内に2時間です。汗だくですが、温泉が待っていると思えば耐えられました。城崎温泉に到着です。
ずーっと来たいと思っていた場所のうちのひとつです。城崎温泉って言葉の響きいいですよね。魅力ある4文字です。

日帰り入浴で有名な「一の湯」と迷いましたが、汗をかきすぎて駅からより近い「地蔵湯」にしました。

平日旅最高。時刻は夕方16時前と、さあてひとっぷろ入ってビールでも飲むか!となる、外湯めぐりにはいい感じの時間ですが、がらがら。
山の手線の電車に跳ね飛ばされてけがをした志賀直哉が後養生に訪れたり、某議員が年間100回訪れたりするのも妙に納得させられる(しないけど)ほど雰囲気ばっちりな、The・温泉街です。

2日分の汗をしっかり流して洋服も変えてさあ出発。

いい絵!!赤い車体が映えます。

すっきりさっぱりしたところで、お土産屋さんも閉まってしまったことだし、予定を1時間早めてさっさと京都に向かうことにしました。特急きのさき号グリーン車のお出ましです。

普通車には車端部の座席にしかコンセントがないようでしたが、グリーン車は全席コンセント完備。2人掛けの窓側の席に陣取りました。ここだと隣に人が来ない限り、隣の席に荷物を置くことができ、さらにコンセントも2つ使えるというわけです。今日のような、絶対に隣に人がこないとわかっているときは2人掛けの窓側を、来そうなときは1人掛けにするといいと思います。

快適、熟睡。

2時間半があっという間でした。薄暗くなり始めた京都駅に到着し、今日は終了・・・かと思いきや、まだ移動します。今日はこれからなんと紀伊半島を一周します。明日ではありません。今からです。

JR西日本が新たにつくった夜行列車「WEST EXPRESS銀河」に初乗車となりますが、また記事を改めることにします。


今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは。

〈執筆:R〉

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