【感想】文スト アニメ57話

※原作漫画の内容も少し出てきます。ネタバレ注意。
※台詞はアニメからのリスニング引用になります。


感想

  • ゴーゴリさん、太宰さん達が収監されてた空間を「ハッピーボール」って言ってたね。漫画では独房が角ばってたし「無限賽室」って呼ばれてたけど、球体に変更されたから名前も変わったのかな。相手が溺れ死ぬのを想像して喜ぶ太宰さんとドス君。原作漫画の恍惚顔はなんかえっちいかったけど、アニメ版は可愛い。

  • ドス君は「私はこれを」ってヘリポートまで行ける最高警備長級認可の開扉カード選んだけど、ここで一人称が「ぼく」から変わってるんだよな。アニメ化するときに修正? がなかったから正解なのかな。太宰さんがシグマ君選んだことは、表情の変化からしてゴーゴリさんにもドス君にも想定外だったか。

  • OP後のアイキャッチで今まで出番なかった中原さんの名前と「汚れつちまつた悲しみに」、立原君の名前と「真冬のかたみ」の文字で何かを察せざるを得ない私。

  • 「穴を掘って200年ほど眠り、事態の好転を待つ」との発言から、ブラちゃんの時間に対する尺度がかなり大きいことが予測できるな。本当に何年生きてるんだ……。「走れ」って鋭い声で命じているから、文ちゃんを傷つけるのは不本意なんだろう。

  • 太宰さんのダンスの作画マジで好きだ。リード上手なんだね。なんてぬるぬる動くんだ。というか太宰さん裸足のままだから危ないな。この後、侵入者が起こした揺れによってよろけるシグマ君をしれっと支えるので、意外と体格がしっかりしてるのね。

  • シグマ君が求める家のイメージがシル〇ニアファミリーっぽいのは、本当に入れ物としての家(建物。それを構築する人々や、その関係性を表すものではない)の側面しか知らないからなのかもね。

  • クレーターだらけの通路。太宰さんにとっては見慣れた光景か。中原さんの吸血種としての鳴き声(奇声?)ただのシャウトやんけ。谷〇紀章出てる。原作漫画で見たときの「え、中原さんドス君側に行っちゃうの?!」っていう衝撃が忘れられない。

  • ちぎっては投げちぎっては投げする賢治君。お掃除完了後に手パンパン払う作画好き。賢治君、農業のついでに探偵業してんのか。良い笑顔だな。臨戦態勢をいったん解除したのか、オーバーオールの胸の隙間に手突っ込んでるの可愛い。「首のお兄さん(賢治君のいたイーハトーヴォ村の平均年齢からしたらお兄さんなのか)、貴方の農地には狼は来ますか?」「狼? 嗚呼、来る。牧場の羊を食い荒らす厄介な獣だ」「それなら、今の状況も分かりますね。狼が来ました」「僕は羊を守らなくてはなりません」文豪がモデルであるが故の独特の言い回しね。きっと賢治君の全てのことは農業、自然を利用して恵みを得る行為に集約されるんだ。

  • 「先に逃げてください。あの人に勝てるか、一寸分かりません」明るさの片鱗を残しつつも冷静に、真剣に退避を促す。4期本編では聖人賢治君を見たけれど、今回の賢治君の喋り方は頼もしくてかっこいいんだよなあ。後ろに築かれた「ちぎっては投げてできた吸血種の山」が妙に面白い。

  • 「一緒に探しましょうか?」「何? 一緒に探してくれるのか」「はい!」「助かる……いや待て、すまない、間違えた」末広さんも本来はめっちゃ良い人同士だからね。賢治君に斬りかかったときの末広さんの、目のハイライト揺れている。さっきの発言で賢治君の人柄が分かっただろうし、テロ集団の一員とはいえ子どもを殺すのは不本意っぽい。やむなしと思って誰かを傷つけなければならない人が多いな。

  • 敦君から端末を奪取し、画面を見るまでの燁子さんの表情変化が細かくて良いな。特に目。「命を懸けて使命をどうのなんて、ガラじゃ到底ねェけど。俺も一寸ァ、唆る絵になる男になってきましたかね?」天空カジノ潜入任務にて、燁子が言った台詞を思い起こさせる台詞。立原君もいい子だからなあ。先輩の言うことも素直に吸収していく。

  • 猟犬たる末広さんと対峙できるだけの怪力を発動できるっていうことは、賢治君めちゃくちゃお腹空いてるんだね。それ以前に拮抗して投げ飛ばせる末広さんもどんだけ。投げ飛ばされた賢治君が虚ろな目で血を吐いてるゥー? ええ……(困惑)(新たな扉が開いた音)


 仲間を助けるために動く末広さん、守るべきものを守るために立つ賢治君、探偵社の無実を伝えようと身を張った立原君、小さな体でもめげずに奮闘する文ちゃん。歪められた認識を持つ人が多い中、まっすぐな思いを貫く人が眩しい。


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