【感想】文スト アニメ55話

※原作未読のアニメ視聴となります。ネタバレ注意。
※台詞はアニメからのリスニング引用になります。


感想

  • おかえり探偵社。小説世界だけど。ポオ君の活躍が社の正社員並みであることに皆さまお気づきでしょうか……。内装が映るなか、書類が堆く積み上げられ、その頂上に完全自殺読本が乗っかっているデスクが。大博覧会でも再現されてたけど明らかに誰のか分かる。

  • 大指令の保管技術が近未来的。作画・グラフィックのエグさよ。セキュリティが予想以上に厳重だし、取りに行った人はどんな心情なんだろう。

  • 戦場の兵士が敵を殺すのに必要な弾数。戦地にいた人の「いや……多分もっと多い」が胸にくる。

  • ここから長い長い12時間が展開されるわけだ。ひええ……。

  • 文ちゃーーーーん! 待っとったで(感染する関西弁)。ここにも己の魂で考えてくれる人がいる。

  • 条野さん、文ちゃんにぶつかってコケさせるという悪者ムーブをかます裏で、彼女に接触して保険をかけておくきっかけを作ってたのか。というか、何だろう。乱歩さんや条野さん筆頭に、今期はやたらと口の動きを誇張する。「毎回いちいち尻を刺すな!」条野さん咎められるたびに雪中梅されてんのか。普通にガミガミ怒るの可愛い。

  • 合流してきた福地さん、53話以降から目のハイライトない=演技を止めてるんだけど、本当に誰も(一部を除いて)気づかないの? でも、小さい子に視線を合わせたり、民の笑顔を守ると発言したりするのは本心なんだろうな。

  • 条野さんの粒子化かっこいい。粒子青いんだね。斬られた余波で起こる靡きも、戻るのも綺麗。

  • 福地さん曰く、条野さんは「逸れ犬」で「部隊に己の信条を委ねず、〈猟犬〉をただの容器としか思っていない」。だからこそ、福地さんを疑って行動できた。条野さんに本性と計略を明かしたのは失敗だったね。条野さんは人間であって、物語の登場人物ほどに都合よくできていない。確かに彼は元犯罪組織の幹部だった。しかし、警察として感謝されたことで「無辜なる民を守ること、その愉悦」に目覚めたように、人間は何がきっかけで変わるか分からない。見えないところにも塵は積もるから絶えず変化している。なのに福地さんは、条野さんが自分を裏切ったと感じたわけで。やはり福地さんの時間は凝り固まっているのかな。

  • 炎刀で斬られたとき、複数の雨御前に斬られたとき、芥川さんに噛まれたとき、気絶したとき。傷ついたときに出る呻き、叫び声は流石中の人。何だかゾクゾクしてしまった。

  • 文ちゃんのスマホのフラッシュがたかれてしまい、それに気づいた福地さんがゆっくり振り返るのがかえってホラー。

  • 文ちゃんが隠れ場所を閃くまでの間が絶妙。こう、ふっと霧が晴れるような。


 今回は条野さんのターン、そして文ちゃんのアクション開始でした。消える人もいれば、立ち上がる人もまたいる。人間捨てたもんじゃないと思う私でした(どこ目線)。
 ところでニコニコ動画では、歌詞職人さんの手によってOP・EDが豪華になっています。機会があれば是非一度は見てみてくださいね。

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