【感想】文スト アニメ53話

※原作未読のアニメ視聴となります。ネタバレ注意。
※台詞はアニメからのリスニング引用になります。


感想

  • 砂色の太宰さん久しぶりに見た。

  • 自分でなくとも、太宰さんが使える賢者や強者はいると疑問をぶつけた芥川さん。太宰さんの基準を絶対的なものとして信頼(崇拝かもしれない)してるから、自分の立ち位置も理解してるのか。

  • 女子供にも拷問したってわざわざ言ってるから、彼らが前線に出ることが少ないこと、また弱者であることは理解してるんだよね。福地さんの言葉の端々には言葉にできないものが滲み出ていて辛い。

  • 焦りを感じつつも銃弾を冷静に止めた敦君。感情と身体の動きを切り離して対応できてるんだな。

  • 芥川さんが男性を昏倒させたシーン。頸動脈洞を圧迫したことを、敦君にきちんと説明したのが意外だった。「殺してない」と言ってしまえば終わりのはずで、かといって「そんなことも知らんのか」のような馬鹿にした発言もない。優しさから言ったわけではなさそうだし、(不本意ながら)信頼し始めたというか、(不本意ながら)対等な存在として認識しだしたことの表れなんじゃないかな。

  • 福地さんの「天道は是か非か」で始まる台詞、意味を調べたらとても悲しい宣誓だった。いくら英雄と称えられても、やったことは悪逆非道そのもの。それを良しとして命じてきた国家の消滅を図るため、世界の敵として反旗を翻す。自らを国家の敵と称して立ち上がるには、相応の覚悟が必要だと思う。

  • 何で猟犬の隊服似合うんだよ芥川さん。

  • 「任務のため子どもをこの手にかけるのはもう沢山だ」彼の心は戦場に囚われたままなのかと思ってしまう台詞。確かに、福地さんと比較すれば芥川さんは幼いかもしれないけれど、二十歳だから大人に括られるはず……と考えてたんだけど、芥川さんを勧誘する前提で言ってるのなら、子ども=敦君か。それなら合点がいく。

  • 「残り短い命のうちで太宰さんを落胆させたくない」と、芥川さんはその胸中を明かす。素直な「済まぬな」に驚いた。約束は違えない質(敦君も知ってる)だから、今回は反故にすることに対しての謝罪で合ってるかな? それでも私はこのときまで、敦君に対して謝る性格ではないと思い込んでた。

  • 敗北を斬り、否む刃。これが福地さんが勝ち続けてきた理由だった、と。福地さんは一体何回の敗北を味わってきたんだろう。新双黒勝利ルートを知ってるのは福地さんと我々視聴者だけっていうのも残酷。それにしても、時計台のある船を戦闘の舞台にしたの策士過ぎません? 時の流れの描写が分かりやすい。


 X(旧Twitter)のタイムラインでは、アニストに関する阿鼻叫喚が日常茶飯事になってまいりました。ある者は舞台から引きずり降ろされ、ある者は望まぬ役を被せられていく。アニメ版として描かれる文ストの世界、今後も注目ですね。

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