【感想】文スト アニメ52話

※原作未読のアニメ視聴となります。ネタバレ注意。
※台詞はアニメからのリスニング引用になります。


感想

  • 護送するパトカーからの逃走。箕浦さんは大きく腕を振って、対する乱歩さんはペンギンのように。走り方に二人の個性が出ている。

  • 「実は、信じてもらえる確証は何もなかった」って乱歩さんが言う前。腕で目元隠れるし、除けたあとでも目元に影が落ちてる。声や表情とは裏腹に自信がなかったことがよく分かる。箕浦さんの「お前も結構莫迦じゃないか」という発言に対しても否定せずに笑うだけ。自分でもかなりの無茶をしたことは理解してるんだね。

  • 探偵社の感動の再会の場面。良かったね敦君。先輩方がいなくてどれだけ心細かったことか。ルーシー「貴女も抱きついてきて良くってよ」鏡「我慢してる」かわよ~~~~~~。

  • カエルの卵酒って何?????? 飲んじゃった福地さんは可哀想だし、吐いたあと自分でちゃんとお掃除してるのは偉い。というか、何で末広さんが提供したものを疑わずに飲んだの?????? それも演技のうちで、被害も想定の範囲内だったの??????

  • 「どうもー! 今話題のテロリストでーす!」様々な手を尽くているものの、よく国連に入れたな。人払いをしたとはいえ、福地さんが刀を置いたのは左側。警戒を解いていない。

  • 探偵社設立の祝賀会で福地さんがやらかしたことについて、社長が言及したシーン。「私が先に生きる道を見つけて、少し寂しいのだろう」という言葉を、福地さんはどんな気持ちで受け止めたのだろう。しっかし、とんでもねえやらかしエピソードだな。それを「寂しかった」という言葉で片付けてしまえた社長もすごいけど。

  • 「僕の基準点は社長と同じ方向を向くことだ。だから僕は貴方を信じる」福地さんを信じている社長に絶対的な信頼を置いているから、福地さんに対して跪けたんだよな。でも後に超推理使うまで、福地さんが黒幕だったって気づけないほどにその信頼は盲目的ということ。この発言で福地さんは、乱歩さんを敵対しなければならない存在として認識したと思う。「福沢はいい部下を持ったな」という福地さんの言葉には呆れと皮肉が含まれてるんだろうね。

  • 縄梯子登り切って疲れてる乱歩さんやっぱり体力ないね。序盤の逃走シーンでもあまり体力使わない走り方してたし。

  • そこそこ大きな男達が隅っこの方で体育座りしてるの本当にシュール。中年と小僧の応酬。でも敦君を挟んでやらないであげて……。賄賂(ラムネ)差し出すときの敦君の口が可愛い。

  • 演技で人格をまるっきり切り替えていたのエグい。お腹のあたりがぞわぞわした。確かにドス君とゴゴリ使役できる人はかなりのカリスマだな。キャラ各々の個性が立ちすぎてて忘れてたけど、天人五衰事件の主導は福地さんが行っていて、あとは適材適所のポジションについてるだけってことか。

  • そうなんだよなあ、敦君と福地さんの人生という文脈、ものさしは違う。要は、何を苦痛として受け取り、どの程度の苦痛と見なすかが人によって異なってくる。敦君の文脈で言えば孤児院での孤独に恐怖・苦痛を覚えるけれど、数多の戦場を駆け抜けてきた福地さんにとっては戦地での経験が全て。苦痛の根源はある程度比較できる(どれくらい被害が出ているか等)けど、その人の苦痛は容易に比較できないと私は思っている。比較するにしても誰かにとってプラスに、救いになることは稀(太宰さんが鏡花ちゃんに言った「たかが35人が何だ」がそれにあたる)。「自分はこんなに苦しんでるんだ」って理解を求めるのは分かる。でも、「だから大したことない」って基準を押し付けるのはどうなんだろう。福地さんに同情はするけれど、一部の行動や思考に賛同はしかねるかな。

  • 格納してたもみあげファッサァ! お久しぶりです芥川さん。真面にお声聞いたの博覧会以来なんだよね。

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