インファイトリー・レポート アーカイブレポート Note04:A-10

今回の機体はA-10です。

A-10は歩兵攻撃機という種別に分類されます。主な任務としては地上や洋上の敵へ攻撃するというものがあります。

A-10はその圧倒的な武装搭載量による長時間の近接航空支援を得意としています。戦場に長く居座るために、ほぼ全身に武装を搭載しており、「歩く武器庫」と呼ばれています。更に、戦場に長く居座るということはそれだけ敵の攻撃を受けやすくなります。そのため、A-10はどの戦闘機よりも装甲が分厚くされています。更に戦闘機では珍しい爆発反応装甲も装備されています。A-10は地上部隊にとっては最強の矛であり、最強の盾なのです。

A-10は対地戦闘をメインとしているため、対空装備は自衛用のミサイルしか装備していません。一方で対地兵装は充実しており、多種多様な爆弾、ロケット弾、対地ミサイルを装備出来ます。また、戦闘用武装以外にも、救援物資を積載したポッドも装備、投下可能です。

A-10で最も有名な武装と言えば、手持ち火器であるガトリング砲、GAU-8アヴェンジャーでしょう。アヴェンジャーは30mm弾を発射するガトリング砲であり、米軍機に装備されるガトリングガンにおいて最強の攻撃力を誇ります。その威力の高さは「地面を敵戦車ごと耕す」と言われるほどで、この逸話と機体の体型から、一部からは「ファーマー(農夫)」と呼ばれています。

A-10は野戦能力が他の機体よりも圧倒的に高いです。現地の資材を利用して修復を行うことが可能であったり、劣悪な環境下でも修理を行えるような機体構造がなされています。

近接航空支援において最強の矛であり、最強の盾である農家。それがA-10なのです。