インファイトリー・レポート アーカイブレポート Note10:MiG-31

今回解説していくのはMiG-31です。

本機は西側陣営の長距離戦略爆撃機やミサイルを迎撃するために開発された超音速戦闘機です。超長距離の目標を捉え、火器を使用するために世界で初めてフェイズドアレイレーダーを搭載しました。素早く迎撃に上がるためにエンジンも強力なものが搭載されています。しかし、機動力は低めとなっておりドッグファイトといった接近戦は苦手としています。

武装は特殊弾頭を用いた超長距離狙撃銃に空対空ミサイル、バルカン砲となっています。本機は戦闘機同士による近接戦は想定していないためブレードは装備できません。また、空対空迎撃のみに焦点が当てられているため対地兵装も装備できません。

この機体の別名として「宇宙に最も近い戦闘機」というものがあります。これはMiG-31が世界中の戦闘機で最も高い高度を飛行することができるということに由来しています。MiG-31の上昇可能高度は20,000mを超えており、F-15の18,290mと比較しても優れていることが分かります。さらに他の戦闘機は18,000m程度まで上昇することが限界、なおかつ使用する上でその高度まで上昇することが考えられていないのに対して、MiG-31は20,000mまで上昇しても機体構造上はまだまだ上昇できる余地があるとのことで、MiG-31の高高度飛行能力の高さが垣間見えます。