インファイトリー・レポート アーカイブレポート Note05:FT-4

今回はFT-4です。初めての完全架空機です。カクヨムに書いた内容はあまりにも酷すぎて黒歴史なので見ないでほしいです。

FT-4は航空自衛隊が開発した多目的戦闘機です。練習機であるT-4をF-4などのパーツを使用して近代化改修、戦闘機として運用できるようにさせました。自衛隊の海外派遣において、敵性勢力の航空機やヘリ、歩兵戦闘機への対応は急務でした。これが急務の問題として取り上げられたのには1994年に行われた難民救助において、敵対勢力の航空機が自衛隊を攻撃するという事件が発生したからです。このとき、歩兵用武装しかなかった自衛隊はなす術がありませんでした。この事件によって、国内では自衛隊員、その他難民を保護するための歩兵戦闘機を求める発言が相次ぎました。しかし、海外派遣に、当時防衛戦力と使用されていたF-15やF-4、F-1を割くリソースはなく、配備準備が進んでいたF-2も海外派遣に使用することは出来ない状況でした。そこで考案されたのが、練習機であるT-4を改修して戦闘用にすることでした。このことが国会で認証されるとすぐさま開発が開始。2000年には試作1号機が完成しました。そしてその4年後の2004年に運用が開始されました。初の海外派遣は2006年のインドネシア派遣でした。このとき、FT-4は腰部に救援物資を載せたポッドを装備。被災地へ投下するのが任務でした。また、上空からの状況把握の任務にも就きました。

FT-4は自衛隊が運用し、なおかつ海外派遣に使用されることから、交戦距離は非常に短距離であることが想定されています。武装はマシンガン、ピストル、ショートブレード、シールドと最低限のものしか用意されていません。一方で耐久性は高い水準にあります。砂漠地帯、水上での運用を想定され、関節部にはシーリングが施されています。また、アタッチメントを介することで、胸部には対弾性能を上げるリアクティブアーマーを、頭部には砂塵や水から頭部センサーを守るためのゴーグルが装備可能といった拡張性もあります。

従来のT-4はその愛称にもあるように、頭部がイルカをモチーフとしてデザインされていて、ファンに親しまれています。しかし、このFT-4の場合、敵を威嚇させるために、攻撃的な面持ちをした頭部デザインに変更されています。愛称も武装されたイルカとして「ファイタードルフィン」という名に変えられています。